Senua Studio、表情をリアルタイムにVRデータ化するサービスを提供開始

海外メディアUploadVRは、2016年9月5日の記事において、Senua Studioのサービスを紹介した。

同メディアによると、イギリス・ケンブリッジに拠点をおくSenua Studioはこのほど「Realtime Cinematography」の提供を開始した。

コンピュータグラフィックの世界的カンファレンスであるSIGGRAPH 2016で発表され高い評価を同技術とは、演技しているヒトの表情を撮影しながらVRデータ化して、VRオブジェクトにリアルタイムに合成するというもの。

従来であればVRオブジェクトにヒトの表情を合成する場合、事前にヒトの表情を撮影した画像を用意した後に合成処理を行うのに対して、同技術を使えば表情の撮影と合成処理を同時に実行することができる。

同技術には、ヒトの表情を伴うVRオブジェクト制作の時間短縮を可能にすると同時に、表情の撮り直しもすぐに行えるという画期的な利点がある。

同技術の具体的な応用事例として、アーティストのライブパフォーマンスを素材にしたVRコンテンツ制作が考えられる。

ステージ上のアーティストの表情をキャプチャしながら、同時にVRオブジェクトにキャプチャした表情を合成すれば、非常にリアルな表情をしたVRコンテンツを作ることが可能だろう。

Senua Studioは、こうした「Realtime Cinematography」技術をさらに進化させて、最終的にはスマートフォンのカメラに実装することを考えている。

同社が言うには、同技術がスマートフォンに実装できれば、VR体験がより豊かになるだろう、とのこと。

Senua Studio公式サイト

http://senuastudio.com/

情報提供元： VR Inside