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Snapdragon VR820 ヘッドセット(以下VR820)はハイエンドモバイルVRプラットフォームで、PCにもスマートフォンにもつなげる必要のない、ハードウェア埋め込み型ヘッドセットだ。
最近のスマートフォンのほとんどに搭載されており、GoogleのDaydreamモバイルVRエコシステムもサポートしている同社が開発したSnapdragon 820 チップセットを搭載している。
このSnapdragon 820を使用することで、VR820には70Hzリフレッシュレートの2880×1440 AMOLEDディスプレイが可能となっている。
VR820には外と中に二つずつカメラがついている。
中と外にカメラをつけることで、負荷を下げるために見ているところだけを高画質でレンダリングすることができる機能、foveated renderingと、ポジショナルトラッキングが追加のセンサーなしで可能になった。
Qualcommは正確に頭の動きとポジションをとらえるためには800Hzのリフレッシュレートの6DOFトラッキングシステムが必要としている。
VR820はスマートフォンに使われてきた様々な技術を再利用して、カメラISPやDSPをアイトラッキング、ハンドジェスチャー、3D再構築、パススルーカメラなどのローパワー機能などに役立てている。
Snapdragon 820のパーツであるAdreno 530 GPU搭載のため、ハイパフォーマンスローレテンシーでVulkanやその他のAPIを動かすことも可能だ。
さらに、VR820は他のVRヘッドセットに比べてたくさんのポートフォリオに早く接続できる機能やVR酔いをしにくくする機能などもついている。
リファレンスデザインというのは、メーカーが応用製品メーカーに提供する製品の設計図である。
今回の場合はQualcommがVR820に関する必要な情報を公開し、それを利用した企業が最終的にヘッドセットを製造することになる。
Qualcommがこのヘッドセットをリリースするわけではない。そのため実際に商品化されて製品を手にとれるのはまだ先になりそうだ。
roadtovrでは製品化された場合の価格を$500-$600ほどになるだろうと予測している。
参照元サイト名:roadtovr, uploadvr
URL: http://www.roadtovr.com/qualcomm-snapdragon-vr820-vr-headset-reference-design/
http://uploadvr.com/qualcomm-standalone-headset/
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