言わずと知れたアップル社のスマートフォン「iPhone シリーズ」の専用OSが『iPhone8』そして、『iPhoneX』の発売に合わせてアップデートされ『iOS11』になりました。『iOS11』の目玉昨日の一つとしてAR(拡張現実:Augmented Reality)の機能『ARkit』が使えるようになりました。ARでどんなことが出来るのか、どんなアプリが出たのかを今回は紹介していきたいと思います!


そもそも『AR Kit』とは?


ARkitがiOS11で使えるようになったというニュースはよく見たと思いますが、そもそもARkitって何なのでしょうか、何が出来るのもなのか、そもそもARってなんなのかという人の為にここでは簡単に『ARkit』についておさらいしていきたいと思います。


ARって何?


ARとは、拡張現実:Augmented Realityの略称で、人間が知覚する現実世界にコンピューターの情報やデータを拡張する技術または、その拡張された現実環境そのものを指す言葉です。元々はVRと同じ技術で、VRが使用者の現実世界とゲームの様なコンピューターグラフィックでもって現実世界そのものと仮想世界をすり替えてしまう技術なのに対し、ARは現実世界の一部だけをすり替えたり、付け足したりするような技術です。ポケモンGOや自撮りアプリのSnowなど、カメラで撮影された現実世界や顔のデータにスマホのエフェクトやポケモンを表示するこれらアプリもARアプリの一つだといえます。


『ARkit』とは


ARkitは、アップルが誰でも簡単にARアプリを開発できるようにと、ARを公式にサポートした統合フレームワークの事を言います。ARアプリを0から開発するとなると、ARの基礎技術であるカメラを使ったモーショントラッキング(顔や人やモノ検出して追跡できる機能)、六軸センサーや磁器センサーを使った方位やスケールの検出などなど様々なARに必要な技術を学ぶ必要がありますが、このフレームワークを使えばそれらの骨組みが出来上がった状態からアプリを作ることが出来るというわけです。


iOS11からは、標準でこのARkitが搭載されるので無料で誰でもARアプリを開発でき、今後ARkitのおかげで様々なARアプリが登場することでしょう。


日本製の『AR Kit』対応アプリを紹介!


ここからは、すでに配信されている『AR Kit』対応アプリをゲームなどのエンタメアプリと実用的な便利アプリの二つに分けて紹介していきたいと思います。


ARkit対応の面白ゲーム・エンタメアプリ


まずはゲームやエンタメ系のアプリケーションを紹介します。


AR TOY トイカメラ



『AR TOY トイカメラ』はその名の通り、カメラで撮影した写真に画像加工するのではなく撮影中にコンピューターグラフィックを拡張させた状態で写真を撮影できるARカメラです。似たようなアプリで顔を検出して合成する自撮りカメラアプリ『Snow』がありますが、こちらは顔ではなく現実の空間そのものを検出しているので地面や風景といった写真全体にグラフィックを追加しながらの撮影を楽しめるようになっています。これもARkitの優れたトラッキングシステムがあってこそです。


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スカイ・ガイド



現実世界で星を見ているときにその星が何星で何座なのかを夜空にスマホをかざすことで、現実世界の星空に正座のカタチを映し出して表示させることが出来るアプリです。こちらもARkitの優れた光検出で星空の星を検知する事で完成されたARアプリだといえますね。


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AR TOUR OCEAN



AR TOUR OCEANは現実世界にスマホをかざして実寸大の海中生物を表示し、そのスケール感を体験できるAR教育アプリです。ジンベイザメやマグロなどの巨大魚の他にシャコ、クラゲなどの小さな生物まで、まるで海に潜ったかのような臨場感で映し出すため、おうちがそのまま水族館にっちゃうような夢のあるアプリです。


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Makebox AR



「Makebox AR」は誰でも簡単にスマートフォン上で3DモデリングをすることができるARアプリケーションです。「ARKit」を利用しており、現実空間で積み木感覚の直感的な操作で3Dモデリングが可能です。誰でも簡単に3Dモデリングが出来る面白いアプリというだけでなく、出来上がったデータを実際にゲーム開発や3Dモデリングのソフトでも使える.objデータで出力できるため実はかなりパワフルで実用性もあるアプリです。


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わたしの はらぺこあおむしAR



人気絵本のキャラクター、はらぺこあおむしが現実世界に現れるARアプリ。拡張現実で絵本の世界から飛び出したはらぺこあおむしが現実世界で動き回る様子を楽しむことが出来ます。


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これは使える!ARで世の中をもっと便利にしてくれる実用的アプリ!


ここからは実際にかなり使えるARの有効性を感じられる実用的なアプリを紹介していきます!


RoomCo AR(ルムコエーアール)



「RoomCo AR」はスマートフォンのカメラを使い、画面に映し出された自分の部屋などの現実の空間に 3D データの家具を配置して試すことができる ARアプリです。スマホを現実世界の部屋に向けてかざすだけで簡単に今ある家具や買おうか悩んでいる家具を試し置きして、模様替えや家具の置き場のシミュレーションが出来ちゃう優れものです。


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Measure



Measureはカメラに写した現実世界のあらゆるもののサイズを測ることが出来るARアプリです。とっさにメジャーが必要になったとき持ってないことが多いと思いますが、スマホはいつでも携帯してると思うのでこのアプリを入れればメジャーいらずになりますね!


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乗換NAVITIME(乗換ナビタイム)



乗り換えやあんないやカーナビアプリを開発している『NAVITIME』の中で駅の乗り換え案内を見ることが出来るアプリ、乗換NAVITIME(乗換ナビタイム)はアップデートによりARkitに対応しました。地下鉄線のマップは非常にみにくく、場所も入り組んでいるので、特に新宿駅や東京駅などはインターネットやSNSで「ダンジョン」と呼ばれてしまうほどです。そんな地下の乗り換えマップをわかりやすく立体的に表示してくれるのが今回のARを利用した新機能です。


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情報提供元: VR Inside
記事名:「 ”日本製”エンタメ系、実用系『AR Kit』対応をアプリをご紹介