Steam VRで行われたアンケート調査で、HTC Viveがシェアを保ってはいるものの、Oculus Riftのシェアが全体的にあがってきていることが明らかになった。


Steam VRユーザーのシェアでいうと、HTC ViveがOculus Riftよりも僅差ではあるが優勢で、最新の数値ではOculus Riftに押されていたシェアも少しだけ巻き返しているようだ。


さらに、グラフではHTC ViveとOculus Riftに当てはまらないブランドも登場しており、VRヘッドセットのマーケットシェアはより複雑なものになっていくかもしれない。


マーケットシェアはHTC Viveがまだ優勢


Steam VRは毎月Steam VRユーザーを対象にした、ハードウェアとソフトウェアにか関する調査を行い、結果を公開している。


2016年6月から2017年の11月までの調査結果がこのグラフだ。



全体的に見ると、Oculus Rift DK2の減少とともに、Oculus Riftのシェアが少しずつ伸びてきているのがわかる。


しかし、現在のSteam VRユーザーでの、HTC ViveとOculus Riftのシェアは、49.5%に対して46.03%と僅差でHTC Viveが勝利している。


最新データではOculus Riftの勢いが微妙に減少



全体的で見るとOculus Riftのシェアが上がってきているが、細かい内訳をみると、実はHTC Viveのシェアは10月の48.8%から現在の49.5%へ、0.7%アップしており、逆に、Oculus Riftは2017年7月時の35.7%から8月には43.8%、10月には47.6%まで順調にシェアを伸ばしていたが、10月から現在にかけて、1.6%シェアが下がっている。


Oculus Riftのシェアが上がってきている要因としては、ヘッドセットの値下がりを積極的に行っていることが一つとして、あげられる。


HTC Viveが少しだけシェアを回復させたことについては、原因はよくわからないが、アメリカで恒例となっているブラックフライデーセールとサイバーマンデーセールが関係しているのかもしれない。


●ブラックフライデーとサイバーマンデーとは?


ブラックフライデーは毎年11月の第4木曜日に催される、サンクスギビング(感謝祭)の次の日に催される、大掛かりなセールのことで、通常ブラックフライデーが店頭でのセール、サイバーマンデーがオンラインストアでのセールとされている。


しかし、ブラックフライデーとサイバーマンデーは11月下旬のイベントであるのと、12月にはクリスマスのギフトシーズンが控えているのを鑑みると、セールの影響が顕著に表れるのは12月の調査が公開されてからといえる。


より複雑化するVRマーケットでのヘッドセットシェア



今回の調査はあくまでSteam VRユーザーの中で行った調査なので、VRマーケット全体でのヘッドセットシェアだと、PlayStation VRなどもあり、また少し違ったレートになりそうだ。


Oculus RiftはSteam VRだけでなく、Oculus Storeもコンテンツにも対応しているため、シェアが分散している可能性もある。


VR全体でのヘッドセットマーケットシェアとなると、PlayStation VRに限らず、ここ最近ではWindowsのヘッドセットなどもリリースされ、より予測がつきにくくなる。


表記はされいないが、調査のグラフは2%ほどかけており、HTC ViveでもOculus RiftでもないVRヘッドセットがシェアに入り込んでいることがうかがえる。


最近Steam VRのWindowsヘッドセットへのインテグレーションが可能になったことも踏まえると、Windowsのヘッドセットシリーズがシェアを伸ばし始めていることも考えられる。


VRマーケットでのヘッドセットブランド争いはますます競争激しいものになっていきそうだ。


参照元サイト:Steam VR


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情報提供元: VR Inside
記事名:「 Oculus Riftのシェアが徐々に上がっていきていることがSteam VRユーザー対象の調査で明らかに!