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このアプリを使うことでユーザーは、チケットの購入や製品の購入を、現地に行かずともB2b Virtual Guideのサイト上で済ませることができるようになる。
2018年Q3までにはGear VRなどのスマートフォン対応型のヘッドセットを使うことで、バーチャル空間を散策できるようにもする予定とのことだ。
現在、アプリはCoca-Cola Orlando Eyeでのチケット購入にのみ対応している。
アプリを使うことでユーザーは、実際に現地に足を運ばずにチケットを購入することができる。嬉しいことに、チケットの購入代金はTax Free扱いだ。
このeコマースアプリの開発プロジェクトには、The Orlando Eye、I-Drive 360。サムスン、Googleの4社と、B2b Virtual Guideの母体組織であるThe Bee2Bee Networが、総計3億8000万円という大きな金額を投じている。
VRグローバルツアーとeコマースの融合という世界初の試みだけあって、各企業からの注目度も高い様子が伺える。
アプリを使うことでユーザーはe-コマースだけでなく、ツアー機能も楽しむことが可能だ。
また、現在は未対応だが、Web版とは別にiPhoneやAndroidに対応するモバイル端末用アプリを将来的にはリリースする予定とのことで、これを利用すればGear VRなどでもアプリを使用することが可能になると思われる。
B2b Virtual Guideがこのアプリの開発によって狙っているのは、特定の場所への集客を通じ、持続的な地域経済のビジネスモデルを確立することにあるという。
B2b Virtual Guideによってピックアップされた企業、施設がVR化され、Google PPC platformに登録されることになる。登録されれば、月額の登録料金を支払う必要があるようだが、具体的な金額などは公表されておらず不明だ。
どのくらいの規模の企業が参加することになるのか、また、地域経済を本当に活性化させることができるのか、といった点については現段階では未知数としかいえないだろう。
しかし、実際の現地の様子を概観しつつ、その場所でしか本来購入できないサービスや製品、チケットなどを購入できるシステムという点を見れば、たしかに新規性があるといえるだろう。
VRなどのイマーシブテクノロジーをeコマースに活用しようとする試み自体は、いまやそれほど珍しい発想とはいえない。
特にAR分野においては、IKEA Placeに代表されるように、商品の使用感を確かめつつ購入することを可能にするアプリに注目が集まっている。
しかし、eコマースをツーリズムと結びつける試みは比較的珍しい。
今後B2b Virtual Guideのアプリがより実用性に耐えるようなプラットフォームになり、また、多数のエンタープライズや地域が参加するようになれば、同社の狙い通り、VRを活用した新たな地域経済のビジネスモデルが確立されることになるかも知れない。
参考URL:
B2b Virtual Guide, VRFocus
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