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特定非営利活動法人 国連UNHCR協会は、Googleの協力の元、360度見渡せるVRモード動画を駆使し、シリア難民危機に関する実態を伝えるウェブサイト「Searching for Syria(シリアを探して)」の日本語版をオープンしたことを発表した。
シリアの紛争が始まってから7年目に突入した中、改めてシリアについて知ってもらい、個々人ができることについて考えてもらうことを目的として開設したということだ。
360度VR動画モードにより、より実態を体感できる仕組みとなっている。
▼Searching for Syria(シリアを探して)
https://searchingforsyria.org/ja/
このウェブサイトは、UNHCRのデータやストーリー、Googleトレンド等のデータを活用し、世界の人々がシリア難民危機についてウェブで最も検索されている 5つの質問への答えを探るプロジェクトとなっている。
【5つの質問】
1. 紛争前のシリアとは?
2. シリアで何が起こっているのでしょうか?
3. 難民とは?
4. シリア難民はどこへ向かっているのでしょうか?
5. どうすればシリア難民を助けることができるのでしょうか?
写真やビデオ、360度見渡せるVRモード動画を駆使したこのウェブサイトでの体験を通して、これら5つの疑問に対する答えを閲覧し、シリア難民危機の実態を表すデータ、故郷を追われたシリア難民のストーリーといったコンテンツの奥深くにまで入り込むことができるサイトとなっている。
360度VR動画はシリアにある6つの世界遺産など紛争前のシリアの豊かな歴史や文化を伝えるため効果的に使われている。
さらにこの問題により深く関わることを望むユーザーのために、SNSを介してのシェアボタン、難民の子どもたちの教育や難民の家族の安全等を提案するよう世界各国へメッセージを届ける #WithRefugees #難民とともにキャンペーンへの署名、難民支援への寄付、といったアクションにつながるオプションも提供されている。
2016年、ドイツ、フランス、イギリスでもっとも検索されたキーワードの1つは“What is happening in Syria?(シリアで何が起こっている?)”だったという。
シリア危機は7年目となり、未だ500万人以上のシリア難民が厳しさを増す苦難と犠牲にさらされている。
近隣の受入国はシリア危機に対応するため最前線での支援を続けているが、いつまでも持ちこたえられるものではない。
一方、UNHCRが主導するシリア難民への人道支援活動においては、2017年家を追われたシリア人家族の緊急支援に必要な資金の17%しか集まっていない、という重大な課題に直面しているということだ。
そのような状況を改善すべく、また、このウェブサイトが、シリア難民支援への人々の意識を喚起することを願い、英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・アラビア語版に続き、日本語版サイトもオープンすることになったということだ。
全国6都市で開催している国連UNHCR難民映画祭や国連難民支援キャンペーン、写真展といったイベントなどでのPR展開ほか、Twitter/FacebookといったSNSを通じての広報、教育施設で実施される出張授業でも本サイトを通じてシリア難民危機への理解を深めてもらうための活動を実施する予定だということだ。
コンテンツ・イメージを含む詳細は国連UNHCR協会の下記ウェブページを参照のこと。
http://www.japanforunhcr.org/archives/searchingforsyria
▼Searching for Syria(シリアを探して)動画
https://www.youtube.com/watch?v=P6f4K4WJkXQ
1950年に設立された国連の難民支援機関。
難民・避難民を国際的に保護・支援し、難民問題の解決に対して働きかけをおこなっている。
1954年と1981年にノーベル平和賞を受賞。
スイス・ジュネーブに本部を置き、130か国で支援活動を行っている。
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は紛争や迫害により故郷を追われた難民・避難民を国際的に保護・支援し、難民問題の解決に対して働きかけをおこなっている。
この国連の難民援助活動を支えるため、広報・募金活動を行う日本国内における公式支援窓口が、国連UNHCR協会である。
URL: http://www.japanforunhcr.org/
参照元:ニュースリリース
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