VRヘッドセットを装着したままSteamVRコンテンツを起動できるSteamVR Homeに、新たなバーチャル空間「Driftwood」が追加された。


これは太平洋北西部の海岸をリアルに再現したバーチャル世界で、ユーザーはVRゲームで獲得したトロフィーを飾ったり、他のプレイヤーを招待することもできる。また、今後ミニゲームやクエストなどの様々な要素が追加される予定だ。


概要


ユーザーの好みに応じてカスタマイズ可能なSteamVR Home


SteamVR Homeはバーチャル空間からSteamVR対応ゲームにアクセスできる機能で、ユーザーはヘッドセットを着けたままプレイしたいゲームを選択できる。


プレイするゲームを選べるだけでなく、ホームとなるバーチャル空間には様々なゲームで獲得したトロフィーやアートワークを飾ることが可能で、ミニゲームもプレイ可能だ。ユーザーの好みに応じたカスタマイズに対応している。


参考:SteamVR Homeにトロフィーとアートワークを飾れるアップデート


SteamVR Homeのバーチャル環境「Driftwood」



今回登場した「Driftwood」は、SteamVR Homeの機能をより没入度の高いバーチャル世界で使用可能にするものだ。ユーザーはゲームの息抜きなどで、「Driftwood」の広大な海岸を息抜きがわりに散策したり、もしくは他のユーザーを招待したり、これまでに獲得したトロフィーを飾ることもできる。


また、今後は「Driftwood」でプレイできるクエストやミニゲームなども追加される予定とのことだ。


Steamコミュニティからインストール可能


「Driftwood」はSteamVRを起動した際のホームに設定することも可能だ。SteamVRのコミュニティからダウンロード可能で、「サブスクライブ」ボタンをクリックしてインストールできる。


Vive Creative Labsによる開発


「Driftwood」はHTCの社内開発チーム、Vive Creative Labsが開発したものだ。同ラボの責任者であるDrew Bamford氏は「Driftwood」に関して以下のように述べている。


SteamVR Homeをリリースして以来、我々はユーザーが自分だけのバーチャル世界を持つことを望んでいました。(「Driftwood」を通して)我々は、遠隔地にあるプライベートの保養地にいるような感覚をVRで再現しています。これは海辺がメインのVR環境で、太平洋岸北西部をイメージしています。また、「Driftwood」は今後もアップデートを続ける予定で、今後はクエストやミニゲーム、アンロックしたり集めることができるアイテム、それらを友達をシェアできる機能などを追加していく予定です。


進化を続けるSteamVR


新たなバーチャル環境や、トロフィーやアートワークを飾る機能など、現在のSteamVR Homeには単にゲームを選択、起動できる以上の高い機能性を備えている。これらの機能はユーザーからのフィードバックに応じて追加されたものだという。ValveのLawrence Yang氏は2017年初めに公表されたSteamVR関連のニュースにて、以下のように述べている。


昨年(2016年)、SteamVRがリリースされて以来、ユーザーがホーム画面をカスタマイズできる様々な機能を追加してきました。これによってSteamコミュニティに創造性が生まれ、多種多様なVR環境やバックグラウンドがSteamVR Workshopに寄せられています。また、クリエイター達はHomeで使用できるさらに多くの機能を求めています。たとえばサウンドやアニメーション、インタラクション要素や、他者と交流できるソーシャル的な要素などです。これらの要素が、今回のSteamVRのアップデートで使用できるようになります。

進化するVRユーザーインターフェイス


Steamと共に、現行のVRアプリ市場で大きなシェアを獲得しているのがOculus Storeだ。Rift対応タイトルをバーチャル空間から起動できる「Oculus Home」には、先日大々的なアップデートが発表された。


Oculus Homeの新機能「Oculus Dash」は、従来のVRインターフェイスを大きく進化させる様々な機能を搭載している。


「Oculus Dash」



「Oculus Dash」ではバーチャル空間内に複数のアプリをウインドウとして並べ、まるで前面に巨大なディスプレイがあるかのようなイメージで作業をすることができる。インターフェイスの外観が変わっただけでなく、VRヘッドセットを使用してのマルチタスクを、従来よりも容易に行うことができる。


VRヘッドセットはシングルタスク向きのデバイスであり、1つのアプリを使っている時に別のアプリを使いたくなったら、現在起動しているアプリを終了するのが一般的な操作だ。しかし、「Oculus Dash」ではオーバーレイ表示されるメニューを使って、複数のアプリを同時に起動することが可能になる。


パソコンのOSのシステムをVRにそのまま持ち込んだかのような感覚で、バーチャル空間に複数のアプリのウインドウを並べて使用することも可能とのことだ。


参考:Oculus DashでRiftは次世代のコンピューティングデバイスを目指す?


参照元:VRFocus SteamVR Home Heads To The Beach With The Arrival Of Driftwood


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情報提供元: VR Inside
記事名:「 SteamVR Homeに新たなロケーション「Driftwood」が追加、リアルな浜辺をバーチャル空間に再現