- 週間ランキング
アメリカの作家ライマン・フランク・ボームの名は知らなくても、彼が著した童話「オズの魔法使い」なら多くのヒトが聞いたことがあるだろう。童話の主人公である少女ドロシーは、ひょんなことから幻想的なオズ王国に迷い込むことになり、カカシ、ブリキの木こり、臆病なライオンを旅することになる童話である。この童話はしばしば「不思議の国のアリス」とともに英語児童文学の名作とされている。
こうした「オズの魔法使い」にインスパイアされたPSVR独占音ゲーこそ、本記事で紹介する「Run Dorothy Run」である。
同ゲームは、「オズの魔法使い」の世界観を色濃く反映したカラフルかつ幻想的な雰囲気の16ステージから構成されており、プレイヤーは音楽に合わせてステージ内に点在しているエメラルドをゲットしていく。
エメラルドを集めていくと、パワーアップ・アイテムを取得できる。また、難易度も3段階用意されていて、「プレイは簡単、マスターは困難」という音ゲーの王道をいくゲームシステムとなっている。
同ゲームは、音楽に合わせてバーチャルな楽器を演奏する厳密な意味での「音ゲー」というよりは、ランニング系ゲームに近いゲームシステムではある。しかしながら、トレーラー動画には「ENDLESS RHYTHM RUNNER」と文言が使われており、音楽を強く意識した作りとなっているので「音ゲー」の一種と見てよいだろう。
同ゲームのリリースは今年年末とされており、現時点では価格は未定。なお、日本版がリリースされるかどうかも不明である。
音ゲーはもともと身体的なアクションが重要なゲームジャンルなこともあり、VRとの親和性は悪くなく、すでに多数のVR音ゲーがリリースされている。その数はVRFPSやVRアクションゲームほどではないものも、ひとつのゲームジャンルといってよい広がりを見せている。
VIVE&Oculus対応ゲーム「Drummer Talent VR」はルームスケールの音ゲーアクションだ。プレイヤーは椅子、あるいは地べたに座ってVIVEコントローラーあるいはOculus Touchをドラム・スティックに見立ててドラムをプレイしていく。
楽曲にはそれぞれ「ノーマル」・「ハード」・「エキスパート」・「マスター」の4段階の難易度が用意されていて、プレイヤーは難易度と楽曲を選択可能。楽曲は、ポップスやロックなど、どこか懐かしい生楽器の音色が中心の楽曲で、テクノ・アンビエントなどの電子的な楽曲はない
同ゲームは、現在アーリーアクセス版がSteamよりダウンロードでき、価格は¥1,980である。
スマホ版およびPC版がリリースされている有名な音ゲー「Osu!」のVR版といった本作「McOsu」は、ペンタブレットやマウスでの操作を、VIVEコントローラーやOculus Touchに置き換えている。
プレイヤーは向かって右にあるサブディスプレイをメニュー画面とみなし、設定や楽曲の選択を行い、正面のメインディスプレイにて、超速度で流れてくるリズムや歌詞に合わせてタッチ、ホールド、スライド、スピンといった動作で対応し、コンボを繋いでいく。
アイコンがスピーディに迫ってくる、立体感のある映像演出も凄いが、なんといってもマウスでなく、全身を使うことになるハンドコントローラー動作が本作の特徴だ。画面左下や右上に迫りくるアイコンに対応してコンボを刻んでいるうちに、知らず知らず、踊っているような動作をしていることに驚くだろう。
この、音ゲーに肉体性を付与したプレイ感は、まさにVRならではといえるだろう。
同ゲームは、現在Steamより無料でダウンロードできる。
「Show Must Go On」(ショウ・マスト・ゴー・オン)は、ステージに立ち、ドラムを叩いたり、ダンスを踊ったり、とステージの上で様々なアクションを行えるVIVE対応音ゲー・アトラクションだ。
通常の音ゲーは、流れてくる譜面に対してとるアクションが少ないが、本作はドラム、ダンスなど様々なアクションを取れるのが特徴。
これにより、ただ単に譜面に対してアクションをとる、という「ゲーム」ではなく、ステージの上にいる「ライブ」に参加するような一体感が出ることに成功している。
また、VR対応のため、言わずもがな身体をたくさん動かすことになる。すべてがボタン操作やスマートフォンのタッチ・スライド移動で行うリズムゲー・音ゲーも多いが、身体を動かすからこそ音楽の内包する肉体性を享受できる、という魅力は「VR音ゲーならでは」と言えよう。
同ゲームもSteamからダウンロードでき、2017年10月31日まで50%OFFの¥740で購入できる。
音楽に合わせてカラダを動かすことができるVR音ゲーは、今後もひとつの定番ジャンルとしてリリースが続くだろう。
ソース:UploadVR
https://uploadvr.com/race-oz-psvr-run-dorothy-run/
Copyright ©2017 VR Inside All Rights Reserved.