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「TrueAudio Next」とは、VR空間内で使われる音響をリアルに表現することを目指して作られた音響システムだ。
AMDの説明によると、同音響システムを使えば「物理法則にもとづいた自然な音響をリアルタイムに再現できる」とのことで、同社がすでに開発している光学システム「Radeon Rays」を流用して作られている。
「Radeon Rays」に実装されている光線の反射と吸収を演算する機能を、音の反射と吸収の演算に応用することでリアルな音響を実現した、というわけである。
同音響システムのもうひとつの重要な特徴は、オープンソースであることだ。
オープンソースであることによって、VRコンテンツの開発者は必要とあれば同システムのソースコードを見ることができ、場合によってはカスタマイズも可能となる。
AMDが同システムをオープンソースで公開したのは、ライバルであるNVIDIAとの差別化というねらいがある。
NVIDIAも「TrueAudio Next」と同等に機能するシステム「VRWorks」を所有しているが、こちらはオープンソースではなく、グラフィックカードに実装されているだけである。
つまり「VRWorks」はソースコードを確認したり、カスタマイズしたりすることができないのだ。
ハードウェアの開発競争と言えばスペックや価格に注目しがちであるが、以上のような知的財産権をめぐる経営戦略も見逃せないものである。
TrueAudio Next公式サイト
http://gpuopen.com/gaming-product/true-audio-next/
参照元URL:http://www.roadtovr.com/amd-launches-open-source-immersive-vr-audio-tech-ray-tracing-trueaudio-next/
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