10月11日〜12日にかけてカリフォルニアのサンノゼで開催された開発者イベント、Oculus Connect 4では新型デバイスやアプリのアップデートなど複数のアナウンスが発表された。同時にOculus Riftのビジネス向けのパッケージも新しく登場した。


概要


Oculus Riftの商用キット


Riftのビジネス向けキットである「Oculus for Business」の内容はそれぞれ、Riftヘッドセット、Touchコントローラー、トラッキングセンサーが3つ、そしてフェイス用フォームが3つ同梱されている。


また、本キットにはビジネス向けとして商用利用のためのライセンス供与、法人向けの保証、また手厚いカスタマーサポートが付属する。


Riftを活用したデモを発表


「Oculus for Business」はフェイスブックのVR担当であるHugo Barra氏によって紹介された。同氏はプレゼンにおいてOculus Riftをエンタープライズ分野における活用例を二つ示し、アウディとシスコシステムズでのRift活用例を紹介した。


アウディの例では、同社が世界中に展開する数百に及ぶショールームで取り入れているVRシステムを使って、カスタマイズした車をバーチャル空間で閲覧できるシステムを紹介した。またシスコの例では、同社のビデオ会議ツール「Spark」にRiftを取り入れる活用例が紹介された。



商用分野でもRiftの普及は進むか


Oculus RiftはHTC Viveに比べてエンタープライズ、商用分野での活用が遅れていると言われているが、ビジネス向けキットが登場したことによって、同デバイスがゲームのみならずより様々な分野で活用される可能性がある。


Oculusの公式ブログではOculus Riftを「生産性が向上し、トレーニング促進に役立つ。旅行や教育、医療、建築、生産、自動車業界、リテールなどの様々な分野において、従業員、顧客ともにメリットをもたらす」とのことだ。


価格は約10万円


「Oculus for Business」キットは現在予約を受け付けており、Oculusの公式ページで注文することができる。価格は900ドル(約10万円)で、同キットの公式サイトにて予約を受け付けている。


公式サイトによると、ビジネス向けキットは米国、カナダ、オーストリア、ベルギー、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、アイスランド、イタリア、オランダ、ノルウェー、ポーランド、スペイン、スウェーデン、スイスそしてイギリスに向けて出荷を行なっている。


日本での出荷予定は未定だが、同キットの日本語版のサイトも新設されているので、近いうちに日本でも発売開始となる可能性がある。続報に注目したい。


参照元:Road to VR Oculus Gets Down to Business With New Rift Bundle Aimed at Commercial Use


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情報提供元: VR Inside
記事名:「 Oculus Riftのビジネス向けキットが登場 トラッキングセンサーの数が増え、サポートも充実