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Bigscreenは友人らとVR空間上で大画面のスクリーンを共有して楽しむことができるアプリ。
今年1月にはベンチャーキャピタルAndreessen Horowitzから300万ドルを調達したと発表しており、今年度だけで合計1400万ドルの投資を受けたことになる。
Bigscreenの公式ブログで、同社CEOのDarshan Shankar氏は、実は1月に調達した300万ドルの資金すらまだほとんど使用していないので、本来であれば追加出資を受ける必要はなかったということを明かした。
ただし最近Bigscreenは急成長を遂げている。
ユーザー数が25万人を突破しており、また直近数ヶ月でアクセス数が3倍にも増加した。特にBigscreenのコアユーザーは週に20~30時間もの時間をサービス内で費やすようになっている。累計で1000時間以上をBigscreen内で過ごしているユーザーも珍しくない。
いまやBigscreenは「AltspaceVR」と同様、ソーシャルVRアプリの代表格の1つだ。
この勢いに乗り、VR分野の「キラーアプリ」としてさらなる成長を遂げるため、今回の資金調達を決めたようだ。
Bigscreen最大の特徴は、大画面のPCスクリーンをVR空間で共有できる点にある。
スクリーンを共有することにより、友人と映画を楽しむことができるほか、画面分割によるマルチプレイ対応のゲームをプレイする、あるいは会社のメンバーとVR空間の中でプレゼンやミーティングをおこなうなどのビジネス用途にも使うことが可能だ。
もちろん高音質の音声チャットにも対応しているので、作業中のコミュニケーションもスムーズに取りやすい。
1つの部屋には最大3つまでのスクリーンを表示させることができる。また同時に部屋に入れる人数は最大10人まで。
またWebサイトの閲覧、動画編集、メール送受信など、現実空間のPC・タブレットを通じておこなえる作業はBigscreen内でほぼ全て完結できる。
他のVRプラットフォームと同じくソーシャルサービスとしての側面はしっかりと打ち出しながらも、さながらバーチャルなオフィスとして、本格的なビジネス運用にも耐えられるように機能設計されている点が特徴だ。
パブリックルームで友人と共有可能なスクリーンの他にも、Bigscreenには約100フィートという大きさを誇る「バーチャルシアター」も用意されている。
バーチャルシアターを利用することにより、ユーザーは1080p、30fpsでの画面共有が可能となる。パブリックルームのスクリーンと異なり、本当に映画館で観賞しているかのような迫力の映像を楽しむことができる。
またバーチャルシアターの座席には、常時40人のNPCキャラクターがランダムで着席している。1人で映画を見ている場合でも、孤独感を覚えにくいように工夫されているのだ。
Bigscreenにはアバターのカスタマイズ機能を搭載している。
以前のアバターは頭と手が中に浮かんでいるだけだったが、最近のアップデートで上半身も追加された。これによってユーザーはアバターの身体を、髪、目、肌の色などそれぞれにおいてカスタマイズできるようになり、何百通りの組み合わせも試すことが可能となった。
ちなみにBigscreenのルーム内には鏡がセットされている。現実でコーディネートを楽しむ感覚で鏡に写ったアバターの像を見ながらカスタマイズできるようになっているのだ。
現在、Bigscreen以外にもソーシャルVRは多数存在している。
以下ではその中から代表的なものを紹介していこう。
フェイスブックの開発したソーシャルVRアプリケーションで、Oculus Storeでベータバージョンが現在配信中だ。
Facebook上の友人と、現実空間で対話しているようにコミュニケーションがとれるボイスチャット機能、また同一空間内の人と画像・映像を共有できるという機能もある。ちなみに、VRヘッドセットを持たない人ともコミュニケーションが取れるようにする機能も搭載されている。
またアバターの外見は本人の顔写真を元に、顔検出技術によって自分そっくりに似せることもできる。
一時はサービスが閉鎖されたものの、マイクロソフトに買収されたことにより、完全復活を遂げると予想されている「AltspaceVR」。Steamで無料配信されており、誰でも利用可能だ。
特徴的なのはVR空間で開催されるイベントの豊富さ。現実の著名なコメディアンらを招待したパーティーや、LGBTに関するカンファレンスが開かれるなど、多種多様な催しがなされている。
システム、機能面における完成度が高いので、ソーシャルVR初心者はまずこのアプリから始めてみると良いだろう。
参考URL;
The Wall Street Journal, Bigscreen, Road to VR
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