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「The Model A」の特徴は、Hi-Fiオーディオが生み出すサウンドクオリティにある。
これまでスマートフォンを搭載するタイプのモバイルHMDは、スマートフォンのスピーカーを利用して音を再生する仕様になっていたため、「再生される音量が小さい」などの問題点を抱えていた。
ところが「The Model A」ではオーディオが直接VRHMDにビルトインされており、こうした工夫によって問題点が解消されたのだという。
先にも述べたように、既存のモバイルHMDはスマートフォン自身にヘッドホンを直接差し込んでオーディオ出力を行う形式がほとんどだ。
これに対して「The Model A」においては、VRHMDを利用者の頭部に固定するバンド部分に直接オーディオスピーカーがビルトインされている。これによりスピーカーがちょうど耳を覆う形で取り付けられていることになり、ハイクオリティなサウンド環境を楽しめるようになっている。
またこのようにオーディオをビルトイン形式に変更することにより、HMD周りでケーブルが複雑に絡み合ってしまう、などとといった悩みも解消することが可能だ。
こうした悩みはモバイルHMDに特徴的なものではない。スタンドアロン型HMDであっても、ヘッドフォンをプラグインしてオーディオ出力をおこなうタイプのHMDであれば同様の不満が出てくることになるだろう。
しかし「The Model A」の場合はヘッドフォンがそもそも仕様上必要ないため、コードが絡む心配をする必要もない、というわけだ。
「The Model A」はほとんどのスマートフォンに対応しており、装着することが可能。EVA樹脂を素材としているHMDなので、柔軟性があり使用者の顔に適度にフィットする。
このほかにも没入感を味わえる45ミリレンズを採用しているほか、耐水性もあり、また、自身の好みや必要性に応じて各部品を交換することもできる。たとえばHMD外装のカラーをオレンジからピンク、迷彩柄へと好きなように変更することも可能だ。
さらに「The Model A」購入後、すぐにVR体験が味わえるように、同機体向けに特化した無料アプリも用意されているのだという。
ANMLYは「The Model A」のための開発資金をKickstarterで募集中だ。
目標金額に達した場合のみ出資金を受け取れるAll or nothing方式で、目標金額は3万ドル。募集期限は9月21日までで、日本時間の9月6日現在時点では145名から、全部で9536ドルが寄せられている。
資金提供は1ドルから可能。
クラウドファンディングプロジェクトにおける資金提供の返礼、リターン品は提供資金額に応じて以下のようになっている。
提供額が1ドル以上5ドル未満の場合はオンライン上で公開される「Thank you」ボードに氏名を載せてもらえるという。
提供額が5ドル以上15ドル未満であればステッカーが、15ドル以上40ドル未満であればANMLYのTシャツが送られてくる。なおTシャツはサイズが指定可能だという。
そして40ドル以上45ドル未満の場合は、「ANMLY Model A.1 –Earliest Bird」を2017年12月中に受け取ることができ、45ドル以上50ドル未満の場合は「ANMLY Model A.1 –Early Bird」を2018年9月中に受け取ることが出来る。
また50ドル以上出資した場合は、「ANMLY Model A.2」が提供される。「ANMLY Model A.2」は、「ANMLY Model A.1」がオーディオ部分が耳を部分的に覆うオンイヤーデザインだったのに対して、耳全体を覆うオーバーイヤーデザインとなっている点で相違がある。
なお、これらリターン品は世界中どこにでも発送可能とのことだ。
関心のある方は、募集期限までに資金提供を一考してみてはいかがだろうか。
参考URL:
VRfocus
https://www.vrfocus.com/2017/09/anmly-hopes-to-improve-audio-for-mobile-vr/
ANMLY
https://www.anmlyvr.com/
Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/85081837/anmly-smartphone-powered-vr-with-high-fidelity-aud?ref=329680&token=5123b3ac
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