サッカーをモチーフにした『Header Goal VR: Being Axel Rix』が正式リリースへ

正式リリースに向けて、大型アップデートも予定

VRゲームの種類も増えてきて、テーマも多彩になった。初期に多かったのは固定視点のシューターやウォーキングシミュレーターのような体験型作品だが、スポーツゲームも増えている。

最近ではリアルな卓球に近いプレイが楽しめる『Racket Fury』が早期アクセスという形でSteamに登場した。

『Header Goal VR: Being Axel Rix』をサッカーゲームとは呼べないが、サッカーをモチーフとして使ったゲームには違いない。

2016年の11月に早期アクセスで登場した同作は、発売からほぼ9ヶ月後の今月後半に正式版として再度リリースされる。

Header Goal VR: Being Axel Rix

このゲームで、プレイヤーは若きサッカープレイヤーAxel Rixとなる。イングランドのナショナルチームに選ばれた彼は注目の的だったが、最近は上手くいかない日が続いていた。

その原因となっていたのは、彼のヘディングがイマイチだったために試合に負けてしまったことだ。メディアやサポーターたちは彼を責め、結果的にAxelはナショナルチームを追い出されてしまった。

彼のキャリアに大きな傷が付いてしまったが、こんな状況で諦めるAxelではない。彼は輝かしい日々を取り戻すために猛特訓を始めた。

特訓を続ける彼の回りではあり得ないことが起こり始め、彼はサッカー選手ではなく別の意味でのヒーローへと成長していくことになる。

サッカー（のヘディング）をモチーフにしたこのゲームでは、飛んでくるボールを頭で弾き返して目標を達成していくことになる。

しかし、Axelの目的は単にボールをゴールに入れることではない。

小さな的に当てたり、動いている的を狙ったり、破壊可能な妨害オブジェクトを壊したりとボールを使って様々なオブジェクトを操作していくことになる。

Axel Rixになりきれるストーリーモードだけでなく、コンボやオブジェクトの破壊で獲得できるハイスコアを競うモードも用意されているので、やり込めば長く遊べる作品だ。

VRゲームということもあってレビュー数は多くないが、Steamでは「ヘディングのアクションがリアル」（オブジェクトの動作は物理演算に基いている）や「簡単にプレイできて楽しめる」といった評価を受けている。

あまりボリュームのない作品ではあったが、「big zombie update」と呼ばれる更新でステージ数も追加されるので、この点は解消されるかもしれない。

ゴールの前に邪魔なガラス板があるので…

お約束

主人公はサッカーの試合に出ているわけではなく、ヘディングの練習をしている。

ゴール周辺にはスコアが入るボードやビール瓶、トロフィーといったオブジェクトが配置されているのでボールをぶつけて破壊していこう。ミスすることなく連続で当て続ければコンボになり、一気に大量得点のチャンスだ。

ただ、中には当てると減点されてしまうオブジェクトや他の得点オブジェクトを守るように配置された妨害オブジェクトも存在する。遊び方を理解するのはとても簡単だが、完璧なプレイを目指すと正確なボールコントロールが要求される奥の深い作品だ。

これまでにも、ゴールキーパーのように移動する看板や観覧車のように回転するボードが配置されていたが、アップデートではゾンビまで登場するようになる。

新たに10のステージとボス戦が追加されるようだ。

ボールの種類も追加され、バスケットボールやバランスボールに加えて炎上や凍結の効果を持った特殊なボールもヘディングできるようになる。

また、条件を満たすとAxelの頭が砲塔に変形してボールを撃ち出す新技「Bazooka Head」も使用可能だ。

ステージごとに配置される仕掛けやボールは違うが、どのステージでもヘディングで的に当てるという基本は変わらないHeader Goal VR。

新たな的であるゾンビや特殊なボールの追加により、以前よりも飽きずに長く楽しめる作品になるのではないだろうか。

Header Goal VRはスポーツに関係するゲームではあるものの、実際のプロスポーツに興味がなくても遊べるカジュアルなゲームとなっている。

要素の追加によってさらに多彩な表現が行われるようになるこの作品を、この機会に購入するのも良いだろう。

特に早期アクセス終了に合わせて価格を改定するという話は出ていないが、同作は過去にセールで現在の半額まで値下げを行ったことがある。

リリース記念セールなどが行われる可能性もあるので、興味があるならばセールの情報をチェックしておくと良いだろう。

情報提供元： VR Inside