Android版にVR機能が追加された


建物の設計図から、完成したときの見え方をイメージするのは難しい。これは、新居をデザインするときでもインテリアのリフォームや模様替えを考えるときでも同じだ。


この点に気づいてビジネスチャンスだと考える企業は多く、住宅メーカーや家具メーカーがVRまたはARを使ったアプリケーションを作成している。


インテリアデザインを作成するためのツール、Planner 5DもそうしたVR機能を提供するアプリだ。


Planner 5D


Planner 5Dで作られたサマーハウス


Planner 5Dには元々、インテリアデザインを作成してその設計に沿った画像をレンダリングする機能がある。


インテリアデザインの作成と共有


上の画像はLucija MarkoがPlanner 5Dを用いて作成したサマーハウスのリビングをレンダリングした画像だ(https://planner5d.com/gallery/ideas/QFGTG/ideas-house-furniture-decor-diy-living-room-outdoor-ideas/より引用)


この他にも、Planner 5D公式サイトのギャラリーページでは多くの作品が公開されている。


プロのインテリアデザイナーやデザインを専門に学ぶ学生から趣味でこのツールを使っているユーザまで、世界中のユーザが作成した作品が公開されている。


CGや設計に関する専門知識がなくても、Planner 5Dを使えばブラウザ上でデザインを作成できる。


レンダリングした画像をより美しいものにするためのライティングテクニックなども公式ブログで公開されているので、必要なのはセンスのみだ。


無料


1,900万人を超える(アマチュア)インテリアデザイナーがこのツールを利用する理由の一つは、基本機能が無料で利用できることにある。


無料のデモバージョンでも150以上の家具やアイテムを配置し、オリジナルのインテリアデザインを作ることができる。3,000以上のアイテムが利用できるフルカタログにはアクセスできないが、保存やテンプレートの読み込みも可能だ。


Planner 5Dを触ってみて本格的に利用したければ、1ヶ月(9.99ドル)、1年(19.99ドル)、無期限(29.99ドル)といったプランを契約すれば良い。


オリジナル作品を公開するのが好きならばギャラリーで自分のデザインを共有したり、自分のホームページやブログ用にレンダリングした画像を公開することもできる。


マルチプラットフォーム


Planner 5Dはブラウザ上で動作するウェブアプリだが、複数のOSに対応するアプリも用意されている。VR機能にも対応するAndroidだけでなく、iOSとWindowsアプリもダウンロード可能だ。


これもユーザ数を増やすことに一役買っている特長だろう。


各OSに対応するアプリ版もPC版と同じく利用は無料で、アプリ内課金によってフルカタログへのアクセス権を得る方式だ。


多言語対応


多くのユーザに使ってもらうためには、なるべく多くの言語に対応しているのが理想だ。


Planner 5DのPC版は英語、スペイン語、フランス語などヨーロッパの九つの言語に対応している。


PC版は日本語に対応していないが、Android版には日本語も存在する。


VRレンダリング機能


Android版はVRでのプレビューに対応する


VRでの出力


PC版やiOS版、Windowsアプリ版でも自分が描いた図面を元に室内をレンダリングして画像として出力することが可能だ。


画像にすることでリアリティが増し、自分のイメージを他者と共有するのも簡単になる。


自分のサイトでデザインをアピールするデザイナーは、図面だけでなくレンダリング後の室内イメージを掲載したいだろう。


クライアントとの打ち合わせでも、画像を使って見える風景のイメージを伝えられればやり取りをスムーズにしてくれるはずだ。


CGを使う方法よりもさらに直感的に完成後の姿を見せられるのがVRを使う方法だ。


Planner 5DのAndroid版は作成したデザインをVR空間の建物としてレンダリングする機能を持っており、よりリアルにそこに居る場合の感覚を味わえる。


シームレスに繋がる


Planner 5Dのフルカタログには3,000を超える多数のアイテムが掲載されているが、それぞれを配置したときの見え方を確認するにはレンダリングが必要だ。


アイテムの個別のプレビュー画面で気に入ったものを集めても、ライトとソファの雰囲気が合わなかったり、テーブルとラグを組み合わせたら違和感があったりということもあるだろう。


同じ室内ならば一度CGを表示してチェックすれば済むが、リビングのテーブルと寝室に配置した棚の調和まで考えるとなると、さらに面倒な作業になってしまう。


VRでは、室内を見回すだけでなく他の部屋へと移動することもできる。


VR体験を完全なものにするためにはGoogle CardboardのようなVRゴーグルが必要だが、建物内を歩きながら全体の調和を確認することが可能だ。


Planner 5DのVR表示機能に対応するのは現在のところAndroid版のみだが、他OS用のバージョンでもVR機能の開発が進められているようだ。


また、VRの他にもARやAIといった最新の技術を使った機能を取り入れることも考えているという。


例えばARアプリでは、画像認識技術によって現実の壁や家具の写真を取るだけで3Dモデルが作れるようになるものが考えられている。


 


VR関連のサービスを提供する企業はスタートアップが多いが、Planner 5Dの場合は既に多くのユーザを抱えるアプリが新しくVR機能を取り入れた形だ。


VR以外の新しい技術を採用することも前向きに考えられているようなので、今後さらに多機能なアプリケーションに成長するかもしれない。


 


参照元サイト名:Planner 5D

URL:https://planner5d.com/blog/cZLe/%E2%80%9Cvirtual-reality-is-the-future-of-home-design%E2%80%9D-says-interior-design-app-planner-5d


参照元サイト名:Google Play

URL:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.planner5d.planner5d


参照元サイト名:IT Web

URL:http://www.itweb.co.za/index.php?option=com_content&view=article&id=163716


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情報提供元: VR Inside
記事名:「 インテリアデザインアプリ『Planner 5D』Android版にVR機能が追加