Skydance Interactiveが2週間前に北米でPSVRバージョンを発売したVRシューティングゲーム『Archangel』がHTC ViveとOculusRiftに対応し、Steamで配信を開始した。


Steamでの価格は2,980円(アメリカでは29.99ドル)で、それに合わせてPS Storeでの価格も29.99ドルに引き下げられている。


PSVR版発売時の価格は39.99ドル(4,400円)だったので、発売から2週間で1,000円以上の値下げが行われたことになる。


VRゲームの価格


迫力あるグラフィック


最初期のストアに並んだVRゲームは「VR技術のデモコンテンツ」のような作品が多く、長時間遊べるようなタイトルが少なかった。


現在はVRゲームの価格も当時に比べると上がっているが、大手デベロッパーが手がけた本格的な大型タイトルも増えている。


そうしたタイトルは1,000円台後半から3,000円程度の価格が設定されていることが多いが、それでも高く評価されている。


3,980円というものもある。VRゲームの人気作としては外せない『Raw Data』やPSVRのシューティングコントローラーにも対応した『Arizona Sunshinne』がそうだ。


大型タイトル


また、既存の人気のキャラクターや作品をVRでゲーム化したコンテンツも数が多くなってきた。


こうしたタイトルは自信の現れか価格が高めに設定されているが、それに見合った内容のあるVRゲームとして評価を受けている作品も珍しくない。


特に価格の高い作品と言えば、『Star Trek: Bridge Crew』がある。


テレビドラマ、映画、小説で既に人気を獲得している「スタートレック」の世界を体験できるVRコンテンツということもあるが、PSVR版では7,776円(Steamでは6,480円、Oculus Storeでは4,990円と安め)という強気の価格だ。


VRゲームでは最も高級な層に属していながら、Steamのレビューでは654件中596件が高評価と非常に満足度の高い作品に仕上がっている。


日本語版が存在しない上にプレイヤー同士のチームワークが重要になるゲームなので日本人のプレイヤーは少なそうだが、世界で人気のタイトルの一つには違いない。


Archangel


Archangelは決して評価の低いゲームではないのだが、VRゲームで4,000円を超えるものはまだ数が少ない。


Raw Dataのような人気タイトルでも3,980円で、ここが一つの壁になっていると言っても良いだろう。


グラフィックや雰囲気の優れた作品ではあるが、Archangelのストーリーはプレイ時間が3~5時間程度と短めだ。ボリュームの面からも、価格が内容に見合っていないと感じるプレイヤーがいてもおかしくない。


今回、Steamでの発売に合わせてPS Storeでも製品価格の引き下げが行われた。


PSVR版の発売から2週間とあまり間が空いていないので、発売直後の売れ行きを見て価格を引き下げたという面もあるのかもしれない。


2,980円ならば多くのVRタイトルが並ぶ領域であり、Archangelは十分この価格帯で勝負できるポテンシャルを持った作品だ。


Archangelの特徴


左右の腕に付けた武装で戦う


Archangelは、プレイヤーがタイトルにもなっている二足歩行の巨大ロボットArchangelに乗り込んで戦うVRシューティングゲームだ。


レールシューター


Archangelの特徴は、レールシューターと呼ばれるタイプのゲームであることだ。


レールシューターとは、ゲームセンターのアーケードゲームのように決められたルートを進んでいくタイプの作品である。


プレイヤーはPS MoveやハンドトラッキングコントローラーでArchangelの両腕を操作するが、移動はオートとなる。


VRでは、固定型のウェーブシューターやFPSといったシューティングゲームは珍しくない。しかし、レールシューターはあまり見かけない。


このジャンルには「自由度が低い」「展開が同じで飽きやすい」といった否定的な意見もあり、そういった面があることも事実だ。


しかし、本作においてはもう一つの特徴とマッチしている。


両腕を使った操作


Archangelのもう一つの特徴が、両腕を操作することだ。


一般的なFPSでは左右の腕を個別に意識することが少ないが、Archangelではどちらの腕で攻撃するのかを考えながら戦わなければならない。


それぞれの腕に異なる装備を付けられるため、敵の種類や戦場の状況に合わせて使い分ける必要があるからだ。


位置取りや回避が重要な作品と異なり、レールシューターであることでプレイヤーはArchangelの腕を操作することに集中できる。


 


プレイヤーの介入できないストーリーを語る部分が多く、それを含めてもプレイ時間が短めなことが欠点として指摘されているArchangel。


しかし、映像の美しさは優れた特徴だ。ストーリーについても、王道の巨大ロボットものが好きなプレイヤーならむしろ主人公気分で歓迎できるかもしれない。


ロボット好きや歯ごたえのあるシューティングゲームを求めているゲーマーなら、価格が改定されたこの機会にプレイしてみるのも良いかもしれない。


 


参照元サイト名:Upload VR

URL:https://uploadvr.com/archangel-gets-psvr-price-drop-rift-vive-versions-launch/

URL:https://uploadvr.com/archangel-review-pacific-rim-meets-time-crisis/


参照元サイト名:Steam

URL:http://store.steampowered.com/app/553880/Archangel/


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情報提供元: VR Inside
記事名:「 『Archangel』マルチプラットフォーム対応に合わせてPSVR版の価格を引き下げ