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NVIDIA社とIntel社のハイエンドチップが搭載されたことで、特に商業利用を目的としたワイヤレスVRの動作を強力にサポートすることが可能になったのだという。
加えて最大の特徴として、ドッキング部分の着脱によりデスクトップ、ラップトップ、ウェアラブルの3種の用途での使用が可能だ。
ドックを含めて約10.2ポンド(4.6kg程)という重さを持つこのPCは、ハイエンドのデスクトップワークステーションとして使うこともできる。またドックを取り外すことで、ウェアラブルPCとして携帯することも可能となっている。
加えて、スワップアウトが可能な一組のオンボードバッテリーが取り付けられているため、ユーザーはVR空間内に長時間滞在し続けることが出来る。
また内部バッテリーも備えているので、ユーザーはシステムが動作中の間であっても、両方のバッテリーを同時にスワップアウト可能だ。
HP Z VR Backpack G1 Workstationが搭載しているOSはWindows 10 Pro edition。
先述の通り、ドッキングステーションを使用することでバックパックのフォームから、デスクトップ使用モードへと使用スタイルを切り替えることが可能。
グラフィックスを処理するのは16GBのGDDR5メモリーを備えたNVIDIA Quadro P5200で、CPUはvProテクノロジーを搭載したIntel第七世代のCore i7。
システムメモリーは2つのSODIMMを搭載したことで32GBに達している。
このワークステーションはISV認定を受けているので、3Dテクスチャーの操作を含めたワークステーションのアプリケーションと速度と信頼性のあるパフォーマンスを提供することが保証されている。
加えてソフトウェアウィザードであるHP Performance Advisorが、ワークステーションに導入したアプリケーションやドライバを、ハードウェアに最適な構成、互換性、パフォーマンスへと整えてくれる。
最大4つのマルチディスプレイに出力可能。HP Z VR Backpack G1 Workstationからは直接2つの、そしてドッキングステーションを経由して追加で2つのディスプレイ、つまり最大で4つのディスプレイに映像を出力することが可能だ。
またThunderbolt 3ポートが備え付けられており、これらは高速でのデータ、動画、オーディオ転送が可能となる新規格のUSB type-Cに対応している。ポートにはDisplayPort1.2、USB3.1、PCI Gen 3の各コネクタをプラグイン可能。
さらにDTS Headphone:XとDTS Studio Sound audioによって深く、リッチな音のバスの音色と大音量でも歪むことのない透明感のあるサウンドが特徴的なイマーシブサラウンドサウンドがもたらされる。
加えて内部バッテリーは、外部バッテリーをホットスワップする機能を備えたウェアラブルハーネスをサポートすることが出来る。
ワイヤレス接続にも対応しており、Intel Dual Band Wireless-M.2/PCIe AC 8265 802.1(AC/a/b/g/n(2×2))Wifiと、Bluetooth 4.2 combo adaptor(vPro)が使用可能。
機体はアメリカ国防総省が制定したMIL規格(Mil-Std-810Gテスト)を通過しており、十分な耐久性も保証されている。
価格は3295ドルで、今年の9月からリリースされる予定だという。
やや高価格帯の印象が否めないが、これまでに発売されてきた例えば「Omen VR」などと比べると小型化がなされており、その点に長所はある。
またドッキングシステムを採用したことにより、デスクトップ型から携帯可能なウェアラブル型へとフォームチェンジをおこなえる点が何より魅力的だろう。
つまり日常的には高性能のデスクトップPCとして扱い、VRゲームをするときにはウェアラブル型……と使用シーンに応じて使い分けることが可能だ。また単純にハイエンドチップを搭載した、外出時に持ち運べるラップトップPCとしての活用法も十分考えられるため、VR以外での使用用途の幅は広いものと思われる。
いずれにせよ「Omen」シリーズと比較して、機能の面でもデザインの面でも大幅にグレードアップしている様子が見受けられる。
参照URL:
UploadVR
https://uploadvr.com/hp-reveals-high-end-z-vr-backpack/
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