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ポケモンGOは、ピカチューをはじめとしたバーチャルなキャラクターを現実の世界に重ね合わせて表示するAR技術を使って一大ブームとなったことは、記憶に新しい。
同ゲームでは、バーチャルなキャラクターは(ポケボールを投げるといった)プレイヤーの操作に反応するものも、現実世界を写している背景画像には何の反応も示さず、プレイヤーも背景画像を操作することができない、という技術上の制約がある。
マサチューセッツ工科大学(MIT)のCSAIL( Computer Science and Artificial Intelligence Laboratory )という研究グループに所属するAbe Davisは、2016年8月2日、AR画像のなかのある現実のモノをも操作する技術であるIDV( Interactive Dynamic Video)を解説する動画をYouTubeに投稿した。
IDVを簡単に説明すると、モノが振動する時に起こすカタチの変化を計算するアルゴリズムを、カメラで写した現実のモノの画像にリアルタイムに適用して、モノが揺れているように見せる技術である。
IDVが開発される以前は、モノの振動に関するアルゴリズムは3Dモデルを使ってシミュレーションする時にだけ適用されていた。
Abe Davisによれば、IDVを最初に応用するのは建築物の耐震テストや映画の特殊効果であるが、いずれはARにも応用したい、とのこと。
ちなみにIDVを応用したARのことを、Abe Davisは DAR(Dynamic Augmented Reality)と命名している。
参照元URL:https://www.yahoo.com/tech/budding-video-technology-may-pikachu-192526448.html
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