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ヘッドセットを装着して激しい風が下から沸き起こる風洞の中に飛び込むことによって、まるで本当にスカイダイビングをしているかのような感覚を味わえるVRスカイダイビング体験プラットフォーム「Tunnel Vision」が開発された。
Tunnel VisionではVRヘッドセットを用いてインドア空間でスカイダイビング体験をすることができる。
開発はCody RussellとTristan Hampsonで、テック系インキュベーターであるEvoNexusが進めるプロジェクトであるTunnel Visionでは、プレイヤーはVRヘッドセットを装着して風洞トンネルの中に入り、実際の風を用いてまるで本当にスカイダイビングをしているかのような、限りなくリアルに近い没入感に溢れる体験をすることができる。
使用するのはカスタムメイドのVRヘッドセットで、4K画質の360度動画を再生するアプリ「Tunnel Vision」を用いてスカイダイビング体験を行う。
動画から察する限り、使用しているのはSamsung Gear VRで、飛行機からジャンプして地面めがけて滑空していく映像は実際の身体の動きと見事にシンクロしており、フライトが終わって地面に着地するとアプリも終了し、現実世界の風洞トンネルが映し出される、という具合だ。
しかし、Wind Tunnelの開発にあたって、安全でリアルなVR体験を実現するために必要とされる工夫や、解決しなければならない問題はいくつもあったという。
最大の問題は、風洞内には猛スピードの風が吹くので、体験者が装着するヘッドセットが風の勢いで吹き飛ばされてしまうのではないか、という懸念であったが、ヘッドセットにラチェットを用いることによって、大きなヘルメットを被ったままヘッドセットを安全で快適に使用できるようになり、このアイデアは現在特許出願中だという。
また別の問題は、風洞内で体験者が浮遊中、ヘッドセットによって視界が完全に覆われているため安全性が損なわれるという点であったが、この点に関してはインストラクターを同伴させることによって解決し、アトラクションのエントランスをくぐってから出口を抜けるまで、体験者の安全を保証すべくアシストしてくれる。
Tunnel Visonは現在2箇所のみで運用されており、1つめはカリフォルニア州サンディエゴのAirborne San Diegoであり、2つめはイギリスのTwinwoods Adventureだ。
Cody Russellによると、Tunnel Visionはヨーロッパで最初に展開する予定を立てており、6〜12ヶ月以内には8つのTunnel Visionを運用することが目的とのこと。
ヘッドセットと専用の装置で、まるで空を飛んでいるような感覚を体験できるプラットフォームは様々なものが開発されており、このようなアトラクションは日本のテーマパークにも徐々に普及していくことが予想される。
Mindrideが開発するAirflowは室内で実際に空を飛んでいるかのような感覚を、VRヘッドセットと前方のファンから吹き付ける風によって再現するVRアトラクションのコンセプト。
操作はコントローラーを一切使わず、モーションセンサーを使って身体の動きによって行うため、搭乗者はVR空間の中で山々の間を横切って行くとき、まるで背中にジェットパックを装着して飛んでいるかのような感覚になる。
もしくは、かなたに見える海岸線を眺めながら、地平線に見える朝日や夕日の映像がVR空間内に映し出されるのに併せて、環境に応じたアンビエント音楽がBGMとして流れるため、リアルでの体験に近く、また実際のそれでは味わうことのできない新しい感覚を体験することができる。
SomniacsのBirdlyも、Airflow VRと同様、ヘッドセットを着けてリアルな飛行感覚を楽しむことができる。
VR空間内には高解像度なグラフィックによる街が描かれ、まるで自分が鳥になって、ビルとビルの間や道路を見下ろしながら自由に飛んでいるかのような感覚になる。
風を再現するファンが取り付けられ、身体を固定するベッドは自分が向かおうとしている方向に向かって稼働し、操作にはコントローラーは必要なく、身体の動きのみで操作するため、プレイヤーはVR空間の中で空を飛ぶ映像に高い没入感を得ることができる。
参照元:VRScout
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