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7月6日、レッド・デジタル・シネマカメラ・カンパニー(RED)が、2018年の第1四半期に初期予約分の出荷を目指すスマートフォン「Hydrogen One」を発表した。
REDはこの端末が「世界初のホログラフィックメディアマシン」としてデザインされていると発表しているが、まだ詳細が明かされていないのでその正確な意味は不明だ。
発表されたPDFファイルによれば、ゴーグルやヘッドセットを使うことなくVR/MR/ARの表示も可能だとされている。
REDはスマートフォンを製造するメーカーではなく、名前の通り映画やCMなどの映像撮影に使われるビデオカメラを開発している企業だ。
『インデペンデンス・デイ リサージェンス』や『オデッセイ』も、同社のカメラを使って撮影されている。
プロ向けのカメラとしては比較的安価らしく、低予算で高解像度の映像を撮影したいときにはREDシリーズのカメラが使われるようだ。だが、撮影される高解像度のデータを処理するためには高性能なマシンが必要になるという矛盾も抱えている。
また、カメラの他に関連製品も開発している。カメラに取り付けて使う映像確認用のディスプレイや記録メディア、ケーブルといった製品だ。
1999年にREDを設立したのは、サングラスメーカーのオークリーを創業したジム・ジャナードだ。
彼自身がカメラの蒐集家であったことから、REDではこだわりの強い映画用カメラを開発している。
カメラやその関連アイテムを作り続けてきたREDが突然発表したスマートフォン、Hydrogen One。
発送は来年の第1四半期を目指しているとのことだが、公式サイトには既に予約申し込みのフォームが設置されている。価格の異なるアルミニウムとチタニウムの2つのバージョンを申し込むことが可能だ。
詳細な仕様は不明だが、概要を示したPDFファイルが公式サイトで公開されている。
どうやら、Hydrogen OneはAndroid OSを搭載したスマートフォンになるようだ。
バージョンについては明記されていないため、AndroidベースのカスタマイズされたOSが搭載されることも考えられる。
また、ロックされていないマルチバンドスマートフォンとされている。対応する周波数は不明だが、SIMフリー端末として日本でも使うことができるかもしれない。
Hydrogen Oneは5.7インチの「ホログラフィックディスプレイ」を搭載するとされている。
背面の画像しか公開されていないため、実際にどういったディスプレイなのかは分からない。ただ、2Dだけでなく3D映像や特殊なホログラムを表示することが可能だとされている。
をホログラフィックディスプレイに表示できるようだ。
3Dコンテンツが含まれているので、裸眼3D対応ディスプレイの進化系のような形になるのだろうか。
映像だけでなく、音声も3Dに対応している。特殊なアルゴリズムにより、ステレオ音声をサラウンドサウンドに変換するという。
ホログラフィックディスプレイでH4Vコンテンツを表示するときはもちろん、音楽鑑賞にも適したシステムだ。
Hydrogen Oneには拡張性があり、後に発売されるアクセサリと組み合わせてH4Vコンテンツを撮影するような使い方も可能だ。
さらに、REDのカメラ用アクセサリと組み合わせることも可能になるようだ。単なるスマートフォンではなく、映像のプロフェッショナル向けのデバイスでもあるらしい。
予約する場合の価格は、アルミニウムモデルが1,195ドル(13.5万円)、チタニウムモデルが1,595ドル(18万円)となっている。
この価格には税金と送料は含まれていない。
性能に関する情報がほとんどないので判断が難しいが、裸眼VR/MRや3Dホログラムの表示に対応するオールインワンの端末と考えれば妥当な価格ではないだろうか。
無名の企業ではなく技術力と知名度のある企業が発表した製品なので、プロジェクト自体が失敗する可能性も低いだろう。
現在の価格は期間限定とされており、正式な発売までにはさらに値上げされると思われる。
分からないことだらけのデバイスだが、ホログラフィックディスプレイに期待しても良いのだろうか。
本体の画像も背面1枚しか公開されていないため、追加の情報を待つしかなさそうだ。
参照元サイト名:RED
URL:http://www.red.com/hydrogen
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