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LenovoがMicrosoftと提携して開発したMRヘッドセットが、2017年クリスマスシーズンに発売開始となる。
現在開催されているUnite Europe 2017にて公表された。
現在、ヘッドセットのスペックや価格に関して分かっている情報は以下の通り。
価格は399ドル(4万円強)で、ディスプレイの解像度は1440×1440、重量は380g。
デバイスの前面には2つのカメラが搭載されており、2Dアプリケーションを引き伸ばして動作させる互換性を備えており、インサイド・アウトのトラッキングが実装されている。
アプリケーションの操作はモーションコントローラーを使って行う。
本HMDは、8月に発売される予定であったが、MicrosoftのPrincipal Program ManagerであるBrandon Bray氏いわく、Lenovoのヘッドセットが市場に出荷されるのは「今年のホリデー(=クリスマス)」になる、とのこと。
年末にはAcerのMRヘッドセットがコントローラー同梱版として発売され、また、GoogleとHTCが共同開発したDaydream対応スタンドアロン型ヘッドセットが発売される予定でもあり、2017年の年末はVR/AR業界に新製品の旋風が巻き起こるかもしれない。
セッション中、Bray氏は同社が開発、販売するHoloLensとの違いを比較していたが、HoloLensとMRヘッドセットとの大きな違いはジェスチャーコントロールの有無であり、HoloLensの場合では選択を行う場合アイテムをピンチするなど、ジェスチャーによるOS操作が可能であるのに対して、LenovoやAcerなどの他社製MRヘッドセットはモーションコントローラーでの操作になる。
現在、一般消費者向けにリリースされているARアプリは基本的にスマートフォン、タブレットで用いるものだが、Microsoftはモバイル時代の次に来るものにフォーカスを当てた戦略を取っており、それはつまりホログラフィック表示によるコンピューター操作だ。
将来的にはHoloLensのようなジェスチャー操作、音声認識ができるMRヘッドセットが消費者向けにも開発され、低価格で提供されるようになるだろうが、ARの市場化はまだ始まったばかりだ。
去年、今年にかけてHoloLensが世界展開で発売され、今年後半にはAcerやLenovoなどのMRヘッドセットが市場に登場し、またAppleやGoogleが開発に取り組むモバイルARが今年から盛り上がりを見せていることを考えると、2017年が「AR元年」と呼べるかもしれない。
Microsoftは同社がビジョンとして掲げるミクスドリアリティを、様々な企業との提携による開発によって実現しようとしており、現在Lenovo、Acer、DELL、ASUS、HP、3Glassesといった6社のメーカーとの提携が明らかになっている。
AcerがMicrosoftと提携して開発したMRヘッドセットは8月以降に発売される予定であり、コントローラー同梱版は年末に登場する予定で、価格は4万円。
解像度は1440×1440で2.89インチLCDディスプレイが二つ搭載されており、ディスプレイのリフレッシュレートは90Hzであり、視野角は95度。
Windows 10を搭載したPCと、4メートルの長さがあるケーブルを使って接続し、ケーブルはHDMI2.0(映像用)とUSB3.0(データ用)のポートを使用する。
また、3.5mmのジャックでヘッドホンやマイクとの接続が可能だ。
HPのMRヘッドセットは、性能的にはAcerのそれと基本的には殆ど同じであり、発売日は2017年8月の予定。
HPとAcerのWindows MRヘッドセットは8月発売!アメリカでは予約も開始
二つあるディスプレイの性能は、カタログスペックを見る限りでは全く同じであり、サイズは2.89インチ、解像度は1440×1440、リフレッシュレートもネイティブ90Hz(最大)だ。
AcerのMRヘッドセットとの違いは、PC接続の際に使用するケーブルが取り外し可能になっていることであり、4メートルのケーブルを取り外して、0.6メートルのそれに付け替えることができるようだ。
ヘッドセットを使う際、いつも立って部屋の中を動き回る訳ではなく、椅子に座って使用することも多いので、1メートル以下のケーブルは以外と使う機会が多いかもしれない。
6月に台湾にて開催されたComputex2017にて発表されたAsusのMRヘッドセットに関して現在分かっているのはデザインのみであるが、近未来的でコンパクトなデザインはスタイリッシュで魅力的であり、スペックや価格、性能が気になるところだ。
同じくComputex2017にて発表されたDellのMRヘッドセットもデザインのみが公開されているが、オフホワイトの丸みを帯びたデザインが魅力的で、またディスプレイとヘッドバンド部分の間が可変可能になっているので、状況に応じてヘッドセットをいちいち着けたり外したりする手間が省けそうだ。
参照元:VRFocus
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