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5月31日(水)にアップデートが実施され、友人と一緒にVR映像を同時視聴できたり、音声会話が可能となるボイスチャット機能の実装など、ソーシャル要素が今回、新たに追加された。
“ひとり”から”みんな”で体験を共有可能になった同アプリを今回、事前にお借りし、体験させていただいたのでご紹介します。
引用元:http://www.pixela.co.jp/products/arvr/panomiru/
パノミルはVR空間での映像視聴に特化した映像配信プラットフォーム。同アプリはAndroid・iOS・Gear VRに対応しており、DayDreamやOculus、FOVEには2017年に、PSVRには2018年に対応予定だ。
そんな同アプリはどのような特徴があり、Youtubeなど他の配信サービスと何が違うのでしょうか?
ここからはパノミルの特徴をまとめてご紹介していきます。
まず、特徴的なのはライブストリーミング配信に対応している点。
VRライブストリーミングを行う際、最も重要なのはサーバー回り。
この点は、同社が以前より取り組んできたインフラ回りのノウハウを活かし、大規模配信に対して遅延の少ない安定したコンテンツ配信を実現している。
実際に、2017年3月18日(土)にZOZOマリンスタジアムにて開催されたプロ野球オープン戦「千葉ロッテマリーンズ VS 読売ジャイアンツ」の4K・360度VR映像を動画サービス「パ・リーグTV」にて、ストリーミング配信した際も、大きな問題が発生しなかったようですし、むしろライブ配信後に行った動向分析では視聴者の約1/4が10分以上、最長115分視聴していた方もいたようで、いかに快適に視聴できていたかがわかります。
遅延などが発生すれば体感価値が下がり、滞在時間は下がるはずなので、さすがの視聴環境と言ったところでしょうか。
今後も野球やその他、スポーツのライブストリーミングを行っていきたいとのことだったので、楽しみな所です。
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・見逃せない!4K・360度VRライブで「千葉ロッテ VS 巨人戦を」3月18日に配信
・プロ野球オープン戦のダイジェストを360度VR動画で体験
引用元:http://www.pixela.co.jp/products/arvr/panomiru/
次に特徴的なのは、360度ライブ映像内に浮かぶ巨大な仮想スクリーンで、サブカメラの映像をマルチビュー視聴する「MagicVision(特許出願中)」。
メインとなる360度パノラマ映像の中に、サブカメラが撮影するさまざまなアングルからの映像を同時に複数個再生し、マルチビュー視聴を実現する機能です。同アプリに収録済みのコンテンツも一部、MagicVisionに対応しています。
スポーツの試合などで、まるでスタジアムにいるかのような臨場感を360度パノラマ映像で体験しながら、ゴール付近やベンチといったさまざまなアングルの映像を、スタジアムに浮かぶサブスクリーンで同時に見ることができます。
ちなみに、「MagicVision」が開発に至った理由は解像度が高い映像でも、数m先のボールが見えない!という意見が多かったため、VR特有の没入感を損なわず、試合観戦できる表現方法を探った結果、「MagicVision」という360度映像と合わせた仮想マルチスクリーンに辿り着いたとのこと。
筆者も実際に体験した際、最初は見にくいのでは、と思っていたがむしろ逆で要所要所でカメラをスイッチングできることで、より臨場感を感じることができた。
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・4K・ライブストリーミング配信に対応!360度VRアプリ「パノミル」が新機能を公開
以前は2Kまでしか対応していなかったが、前回のアップデートで4K映像の配信に対応し、また少ないデータ量で動画を伝送するために、最先端の映像圧縮方式であるHEVCにも対応。
高画質ながら通信帯域を抑え、快適な動画視聴が可能となり、高画質ながら通信帯域を抑えたストリーミング配信が可能になりました。
他にも視差を利用するステレオコピック撮影された立体視映像の再生に対応。
ユーザの視聴履歴を集め、コンテンツごとのデータ提供(視聴時間など)ができたり、限定公開機能を使って、会員限定映像やイベントプロモーションの販促コンテンツなどとしても利用が可能です。
また、今回のアップデートで実装されたボイスチャット機能や複数人での同時視聴も大きな特徴。
VR空間で感じる”孤独感”が滞在時間低下の原因にもなり兼ねないので、みんなでワイワイできるこの機能はニーズ高そうですね。
実際にボイスチャット機能を試してみたところ、スマホ通話のLINEなどの音より感度や音質がよく、PCの通話ツール「skype」などと同等レベルの音質だったので、通話をしながら動画を見ているというより、同じ部屋で大きなテレビを一緒に見ているという感覚に近いものでした。
生中継のライブストリーミングがウリのパノミルなので、リアルタイム中継のスポーツ観戦を遠くにいる友達と、まるでいっしょに見ているかのような感覚で見ることが出来るのはパノミルだけで、未来のスポーツ中継の形を体感している気持ちになれました。
ボイスチャットはチャットルームを立ててユーザーが入室するタイプで、操作もしやすく、待ち合わせなども容易でした。
見ている360°映像は同じチャットルームに入っている人同士で共有でき、一人が再生すると自動的に他のメンバーも同期して同じ映像を楽しめます。
見えている映像にもラグを感じず、PCで同じストリーミングを見ながら通話するときにありがちな片方の人の方が早く動画が進んでいる感じもありませんでした。
これは、配信アプリとボイスアプリが一体化しているからだと思います。
メニューの操作はすべて首の動きだけで行うことが出来、特にストレスも感じることなく快適に使うことが出来ました。
首の動きでの操作の仕方は、自分の見たい映像に目の焦点を当て、数秒あて続けると動画が開かれるスタイル。
動画視聴中にやめたいときや、音量調節などをしたい時には、目線を下に合わせるとメニューが表示される仕様になっていて、全てVR空間上で完結するので、一度VRHMDを外してタッチ操作をする必要がなく快適でした。
ライブストリーミングでの生中継がウリのパノミルですが、動画コンテンツも充実しています。
中でもおすすめのコンテンツを3つピックアップしましたので、ご紹介!
幻想的な夜空を楽しめる映像コンテンツ。
壮大な自然と美しい夜空が見る人を文字通り360°包み込みます。
ネコ好きの人には必見の映像コンテンツの登場です!
ネコちゃんたちと同じ視点の高さでネコちゃんに囲まれネコの毛まみれになるぐらいの癒し体験が出来ちゃいます。
勿論VRなので実際にネコの毛が服につく事もありません。
Asamiという音楽ユニットの演奏を楽しめるVRコンテンツです。
何といっても驚きなのはそのライブする場所!なんと、お寺で演奏しているのです!
雰囲気出まくりのシチュエーションでオシャレな音楽をライブさながらの近距離でたのしみませんか?
没入感を損なわないため、首だけで完結する簡単・簡潔なフラットなUIや同社のノウハウを活かした遅延の少ないコンテンツ配信力。
視聴価値を下げないために、マルチビュー視聴に対応したり、ボイスチャットなどのソーシャル機能を実装するなど、常にユーザ視点でモノづくりを行っている株式会社ピクセラ。
様々なVR映像のプラットフォームが生まれているが、スポーツなどのライブストリーミング配信を日本で実現できているのは、現段階だと同社だけでないだろうか?
もちろん、ライブ配信以外のコンテンツも充実しているので、この機会にアプリをダウンロードして体験してみてはいかがでしょうか?
製品名 | パノミル |
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対応OS | iOS 9.0(iPhone 6 以降)・Android 5.0 以降 |
価格 | 無料(スマートフォンに対応したヘッドマウントゴーグルが必要です) |
動作確認済 ヘッドマウントゴーグル | Gear VR / Google Cardboard / ハコスコ(2眼モデル) ※ ヘッドマウントの機種によってご利用になれるスマートフォンは異なります。 詳細はお使いの機種のメーカーにお問い合わせください。 |
楽曲利用ライセンス | JASRAC 利用許諾番号:9018084001Y45040 NexTone 利用許諾番号:ID39333 |
公式サイト | http://www.pixela.co.jp/products/arvr/panomiru/ |
GooglePlay | https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.pixela.panomiru.viewer |
AppStore | https://itunes.apple.com/jp/app/panomiru/id1064021340?mt=8 |
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