インテルがe-Sports大会で初のVRゲームを採用し話題を呼んでいます。e-Sportsとは何なのでしょうか?


今回は、e-Sportsことをおさらいして、VRでe-Sportsがどのように変わっていくのか、予想していきたいと思います。


インテルが主催の「インテル The Unspoken Tournament」



初のVRゲームを利用したe-Sportsの大会はInsomniac Game開発のOculus対応のVRゲーム、「The Unspoken」を種目タイトルとして行われました。


「インテル Extreme Masters」メイン大会の前座トーナメントとして、大会開催日の6日と7日の二日間で一回ずつ開催され、16人がエントリーされ、トーナメント形式で優勝者を決めました。


優勝者にはオーストラリアのPCメーカー PCCGのハイエンドゲーミングPC「PCCG Master 1080 SLI Gaming System」(約42万円)が贈られ、二位にはインテル Core i7 Extreme Edition(約19万円)、3位にはインテル 540S SSD(約1万6千円)とこれが二日間行われるのでそれぞれ二台ずつ商品を用意しているという太っ腹ぶりで、メイン大会の前座とは思えないほど豪華。


そんなことからも、インテルが今後VRによるe-Sportsのプロシーンが盛り上がるのではないかと期待していることが伺えます。


日本でも流行の兆し!世界で話題の「esports」とは?


インテル世界最大級のe-Sportsの世界大会「インテル Extreme Masters」ですが、そもそも「e-Sports」とは何なのでしょうか。


ここからは世界的に流行し、日本でも話題を呼びつつある「e-Sports」についてご紹介したいと思います。


e-Sportsとは



e-Sportsとは「エレクトロニック・スポーツ(英: electronic sports)」の略称で、複数のプレイヤーで対戦されるコンピュータゲーム(ビデオゲーム)をスポーツ・競技として捉える際の名称です。


先ほども紹介した「インテル Extreme Masters」の様な高額な賞金のかけられた世界的な規模の大会などアマチュアから年収1億円を超えるプロゲーマーも存在し、世界の競技人口は5500万人以上となっています。


特に『League of Legends』や『スタークラフト2』などはプロフェッショナルスポーツとも認定され、米国や日本でアスリートビザが発行された事も。


RPGやアドベンチャーの様な通常コンピューター相手のゲームではなく、FPSやRTS、格闘ゲームなどの戦略性があり、人対人(PVP)のタイトルの中でも特に競技性が高いものが、種目として選ばれ、大会が開催されます。


上の動画はCSGOと呼ばれる大人気のFPSゲームの大会の模様で、シドニーのオペラハウスで大々的に行われている様子がわかり、スタジアムをファンが囲むスポーツと大差ないぐらいの盛り上がりで、e-Sportsへの世界的な人気が伺えます。


e-Sportsつまり、「ゲーム」で稼ぎまくっている「プロゲーマー」とは!



e-Sportsの大会は主に「プロゲーマー」と呼ばれるゲームだけで生計を立てる生粋の凄腕ゲーマーが出場します。


プロゲーマーは何をもってプロなのでしょうか?特に位置づけや決まりなどはないのですが、ゲームメーカーやパソコンメーカーといったゲーム関連のメーカーからスポンサード契約をしたプレイヤーがプロゲーマーと呼ばれます。


FPSやRTSのようなチームを組んでプレイするゲームはプロゲーミングチームと呼ばれるとこもあります。


プロゲーマーの主な収入源は、大会の優勝賞金、(大きい大会だと最大で1,000万円も超す事も)やストリーミング配信・スポンサーからの広告料です。


ストリーミング配信では巧みなプレイスキルや見る人を魅了するゲームプレイにファンがついてストリーミングサイトの視聴者数が増え、Youtubeやtwitchといった配信サイトから広告料をもらいます。


スポンサーからは、ファンがまるでスポーツ選手と同じ野球バッドやスポーツウェアを購入するように、同じゲーミングデバイスを購入するということも珍しくなくメリットがあるので、プロゲーマーに多く投資しているゲーミングデバイスメーカーやPCメーカーは少なくありません。


 


VRとe-Sprots今後VRゲームでのe-Sportsが来る可能性は!?


インテルが一般ユーザー向けにVRゲームのトーナメントを開催しましたが、あくまで前座でメインのプロゲーマーが出場する大会ほどではありません。


今後、VRゲームが数千万円や数百万円の賞金がかけられる大きなe-Sports大会の種目の一つに選べれることはあるのでしょうか?


インテルにはその見通しがあり、VRに期待しているからこそ豪華な賞品を用意し、大会を開催したと思います。


さらに種目に選ばれたVRゲーム「unsporken」は、1対1のプレイヤー同士の対戦が可能で非常に競技性が高く良いチョイスだなと個人的にも思います。


しかし、VRゲームがe-Sportsとして受け入れられるためには課題が全くないというわけではありません。


たとえばFPSの白熱のプレイを楽しむには、プレイヤーの画面やプレイマップ全体を見回せる画面を視聴者にミラーすることで、視聴者は試合として観戦を簡単に楽しめます。



わかりやすい例として、こちらはプロゲーマーの好プレーの瞬間をまとめたフラグムービーで、このようにすさまじい反射神経で次々と敵プレイヤーを薙ぎ払っていく様子にファンは興奮し、観戦を楽しめるというわけです。


ですが、VRゲームはどうでしょうか。


VRゲームでは視点移動が首の動きと連動しているため、非常に画面移動が多く、FPSよりも観戦者は酔いを感じやすいはずです。


そしてプレイヤーは没入感を感じていますが、ミラーされた画面をみても観戦者はよくわからないということがほとんどなのではないでしょうか。


他にもプレイヤーが、プレイしている動きを撮影して観戦する場合もゲーム内で何が起こっているのかいまいちわからないはずです。


全員が同じバーチャル空間に入り込めば観戦がうまくいくかもしれませんが、そのためには観戦するファン全員分のVRデバイスを用意する必要が有り、とても現実的な手だとは思えません。


もし、観戦を自由に楽しめるようにするには、たとえばMR技術でプレイヤーが見ているバーチャルと外側から見たプレイヤーの動きをミックスする必要があるのではないでしょうか?


例えば、下の動画の「サークルオブセイバー」では、プレイヤーをブルーバックのスクリーンで囲いMR技術でプレイヤーのゲーム画面とプレイヤー自身のプレイしている様子をミックスし、見ている人も楽しめるようになっています。



VRゲームで観戦を楽しみe-Sportsとして成立させるには観戦するファンの存在が必要不可欠なので、このようなMR技術の発展も必要な要素であると感じました。


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情報提供元: VR Inside
記事名:「 インテル、VRゲームとしては初のe-Sports大会開催!VRが変える未来のe-Sportsとは?