"90%以上が高評価" チャーターバスの乗客にVR映像を体験させた実証実験結果が公開

2017年5⽉10⽇（⽕）、東急バスが企画するチャーターバス（貸切バス）において VR 端末を配布し、乗客約 30 名に VR 映像を体験させる実証実験が実施された。

映像はフジテレビが保有する 360°動画と 2D動画を使⽤し、映像を視聴するためのアプリケーションは VRize が担当したということだ。

実証実験の⽬的

バス等の移動時間中に、スマートフォンでコンテンツを消費することは⼀般的になりつつある。

そのような背景から、東急バスは 2017年3⽉16⽇から高速乗合バスおよび空港連絡バスにおいて、順次 wifi 環境を整備しているという。

この wifi 環境を活かした、更なる顧客満⾜度向上のアイデアを検討する中、VR がその⼀つになり得るか検証するに⾄ったとのこと。

没⼊度の⾼い映像により、VR は“あたかもその場にいるような体験”を提供することが可能である。

この特徴を活かし、観光業において VR の活⽤事例が増加傾向にあるということだ。

東急バスが提供するバスツアーにおいても将来的に VR の活⽤の余地があるのではないかと考え、オペレーションや酔い等、実現に向けた障壁の確認をしたとのことだ。

90％近くが「⾯⽩かった」と回答する結果となったとのことだ。

本実証実験において重要な確認項⽬であったが、ほとんどの人から問題ないという回答を得ることが出来たということである。

⾼速道路に⼊ってから配布したことや、カメラの位置が固定の動画を使⽤したことがこの結果に寄与したのではないかと考えられるという。

「移動時間中の暇つぶし」と「VR を活⽤した観光スポットの紹介」の 2 つの利⽤⽤途を提⽰したが、ほとんど同率のアンケート結果となったということだ。

VRize は、VR を活用した企業のマーケティング活動をより力強く支援していくとともに、更なるプロダクトの改良に努めていくとのことだ。

VRize は、「VRize the world」をミッションとして掲げ、VR アプリケーションの開発や収益化を支援するサービスを開発するテクノロジーカンパニーである。

高機能な VR 動画アプリを短納期・低価格で制作できる CMS サービス「VRize Video」、VR アプリ内に広告を挿入出来る日本初の VR アドネットワーク「VRize Ad」の 2 サービスを手掛けている。

所在地：東京都港区赤坂 1-12-32 アーク森ビル 3 階

代表者名：代表取締役正田英之

事業内容： VR アプリケーション周辺サービスの開発及び販売

twitter 公式アカウント：https://twitter.com/vrize_inc

株式会社VRizeは、日本航空株式会社（JAL）の羽田空港国際線サクララウンジの一部スペースに、VR体験ゾーンを設置し、VRによってラウンジのお客様満足度向上に寄与するかの実証実験すると発表したという記事。同社は今回の東急バスの実証実験以外にもJAK社との実証実験も行っている。

株式会社VRize 代表取締役正田英之氏とアドバイザーとして参画されている彌野泰弘氏へこのタイミングで参入を決めたのか、またVR広告ネットワーク事業に関する今後の展望などを取材した記事の前編。

株式会社VRize 代表取締役正田英之氏とアドバイザーとして参画されている彌野泰弘氏へこのタイミングで参入を決めたのか、またVR広告ネットワーク事業に関する今後の展望などを取材した記事の後編。

東急バス株式会社は、東京都城南地域・川崎市・横浜市北部を中心にバスを運行する東急グループの会社。

設立は1991年5月21日。

東京都目黒区、東京西南部、東急線沿線を中心に路線バス、空港直行バス、深夜バス、貸切バス、東京ディズニーリゾート直行バスを運行しているバス会社である。

株式会社フジテレビジョンは、関東広域圏を放送対象地域とするテレビジョン放送の特定地上基幹放送事業者である。

情報提供元： VR Inside