Google Earth VRにはない手軽さがストリートビューアプリの特長


VRで過去や未来、フィクションの世界を自由に動けるアプリでの体験は楽しい。それだけでなく、VRを使って現実の世界を旅することも可能だ。


VRで世界中の街や名所を眺められるアプリと言えば、Googleの提供するGoogle Earth VRがある。Earth VRの見下ろし視点よりもさらに現地にいる感覚が強いのは、Daydream用のストリートビューアプリだ。


Googleのストリートビューチームは、簡単にストリートビューを作成できるカメラやアプリを2017年にリリースする予定だという。


ストリートビューの魅力


カリフォルニア州マウンテンビューのファーマーズ・マーケット


Earth VRとストリートビュー


Earth VRはPCベースのVRアプリの中でも人気がある。当初はHTC Vive専用のアプリとしてリリースされたが、配信開始からほどなくFakeViveなるツールが開発され、OculusRiftとTouchでも利用できる状態となっていた。


その後も対応させるのに時間がかかったのか、Googleから正式にOculus Rift対応が発表されたのは今年のアースデイだった。


地図を眺めるのが好きなユーザなら、Earth VRはずっと楽しめるアプリだろう。上空から町並みを眺めたり、太陽を掴んで動かすことで時間帯を変化させたり、自由にやりたいことができるアプリだ。現実の世界がデータ化されているにもかかわらず、ミニチュアを見ているような気分になってくる。


Earth VRと似ている部分もあるが、地上を歩けるストリートビューにはまた違う良さがある。その土地に住む人々の生活が見え、イベントの空気感までも感じられるのは視点が低いからこその特長だ。上の画像のようなファーマーズ・マーケットは、Earth VRの視点からだと見つけられないだろう。


ストリートビューを撮影する


これまでのストリートビューは、主に「グーグルカー」「ストリートビュー撮影車」などと呼ばれる車によって撮影されていた。車が入れないような場所では、三輪車や背中に背負うタイプの機材を使うこともあるようだ。


屋根にカメラが搭載されたこの自動車を使って、あのストリートビューは作られている。


VRヘッドセットの普及に伴い、360度撮影が可能な小型カメラも増えてきている。これからは特別なカメラを積んだグーグルカーに頼らなくても、360度カメラを持った人がストリートビューのコンテンツを作れるようになるという。


Street View Ready認定カメラ


認定には、4つの種類がある


2017年には、20種類のStreet View Ready認定を受けたカメラが市場に登場する予定だ。この認定を受けたカメラを使えば、簡単に自分がいつも通る道やバカンスで体験した景色を撮影し、ストリートビューのコンテンツとして共有できる。


高品質な画像を使ったインタラクティブなコンテンツの作成に、難しい操作は不要だ。対応カメラを購入し、アプリをダウンロードすればすぐに作成を初められる。


ユーザはカメラを持って歩くか、走るか、自転車や自動車を運転するか、あるいは馬に乗って移動しても良い。撮影した動画の各フレームがストリートビューと関連付けられる。


今後数ヶ月の間にリリースが予定されているカメラはいずれも、Street View Readyの4つの基準のいずれかを満たしている。ユーザの用途や利用法に合わせて、自由に選択できる。


Street View Readyの種類


認定には、次の4種類がある。


・ストリートビュー モバイル

モバイルアプリから直接360度のストリートビューを公開可能なカメラに与えられる。パソコンでの作業を必要としないことが特徴。

対応:Giroptic、NCTech Ltd.、360Fly、KenXen


・ストリートビュー オート

車両からの撮影に特に適したカメラに与えられる。

対応:Sphericam、Z CAM、Insta360、NCTech Ltd.


・ストリートビュー VR

360度画像だけでなく、地理データも収集する360度カメラまたはシステムに与えられる。

対応:Matterport、NCTech Ltd.、InsideMaps


・ストリートビュー ワークフロー

ストリートビューアカウントにコンテンツをアップロードできるパブリッシングツールに与えられる。カメラにバンドルされるツールもある。

対応:Samsung、Go Pro、HumanEyes Tech、iGuide、GoThru、Garden Gnome、Panoskin/LCP360


 


認定を受けたカメラやツールは、プロの写真家やストリートビューの信頼できる写真家プログラムに登録されたユーザだけのものではない。誰でも地域や場所をデジタルで再現して、そこに他の人を招待できる道具が用意されている。


対応するカメラやソフトウェアが増えれば、ストリートビューのコンテンツはさらに充実していくだろう。地域の小さなイベントの様子や、ちょっと風景がきれいな場所などを登録するのも普通のことになるかもしれない。


ユーザとしてもストリートビューを見る楽しみが増えるし、対応する360度カメラを用意してコンテンツを作ってみるのも良さそうだ。


 


参照元サイト名:Googleブログ

URL:https://blog.google/products/maps/create-your-own-street-view-imagery-new-360-cameras/


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情報提供元: VR Inside
記事名:「 Googleの認定カメラでストリートビューを自作