TOKYO, Feb 12, 2020 - (JCN Newswire) - 三菱重工業は、SDGs(注)達成に向け、グループ社員の環境貢献意識の向上とさらなる技術革新を促すため、社内表彰制度「Best Innovation」で、地球環境保全や保護、環境負荷低減に貢献した活動を選定・表彰しましたので、お知らせいたします。

受賞案件、および概要は次のとおりです。〔  〕内は担当部門。

全米での事業活動消費電力相当にグリーン電力活用
〔Mitsubishi Heavy Industries America, Inc. 〕
自社グループがテキサス州で運営する風力発電設備により、米国における全事業活動で消費する電力相当を発電することを達成した。当該ウインドファームは、テキサス州北西部に位置する「White Deer Wind Farm」で、その運営会社を当社100%出資の北米拠点法人Mitsubishi Heavy Industries America, Inc.が買収。当社研究所の技術力を活用し、高効率・高出力化改修および保守運転による稼働率改善により蘇らせ、買収後の1年間で、2018年度の米国における当社グループ会社の電力消費量に相当する電力量を発電するに至った。

プラグインハイブリッド輸送用冷凍ユニット(2019年度省エネ大賞受賞製品)
〔三菱重工サーマルシステムズ株式会社、菱重コールドチェーン株式会社〕
宅配業者のニーズを踏まえ、定温トラック配送用途に適した輸送用冷凍ユニットを開発。アイドリングストップが求められている昨今、駐停車時にエンジンを止めたままでもバッテリーによる冷凍機運転を継続することでエネルギー消費や排ガスを削減する。バッテリー充電は、走行時のエンジン動力から得た電力を利用するほか、商用電源(プラグイン電源)も利用できる「ハイブリッド」式で、従来型製品比で、14~54%のエネルギー消費量を削減できる。2020年1月、 一般財団法人 省エネルギーセンター省エネ大賞にて、資源エネルギー庁長官賞を受賞した。

MEROS(R)製鉄プラント用乾式多成分ガス処理システム
〔Primetals Technologies, Ltd.〕
製鉄プラント内の焼結プラント用排ガス処理において、世界で初めて乾式処理を実用化。添加剤(吸着剤及び脱硫剤)を排ガスに直接注入することで、有害成分を効果的に吸着させて除去する。これまでに日本を始め世界各国で9基稼働中、さらに2021年末までには5基が稼働予定。日本国内で稼働中のプラントでは、硫黄酸化物(SOX)を97%以上低減、ダイオキシン濃度も0.1 ng-teq/Nm3未満にした。さらに、重金属、NOx、粒子状物質および有機成分も、以前の当社システムに比べて低減した。また添加剤に重炭酸ナトリウムを使用することで、排出される残留物も大幅に低減した。

無溶剤塗料開発による加工工程のVOC*排出削減
〔三菱重工業株式会社〕
航空機金属部品の加工では、金属部品の不要部分を化学薬品などで除去する方法(ケミカルミーリング)を用いることがあるが、除去しない部分は塗料で保護する。この塗料には、有機溶剤として大気汚染防止法等で排出が規制されているVOC(テトラクロロエチレン)が使用されていたが、VOCの排出を削減するため、国内塗料メーカと共同でVOCを含まない無溶剤塗料を開発し、年間6.8トン使用していたVOCの使用をゼロにした。また環境保全や環境負荷低減に貢献する下記案件も表彰されました。

トリプルハイブリッド発電システム
〔三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社〕
天候により発電量が変わりやすい再生可能エネルギーに、エンジン発電機と蓄電池を組合せ、仮想同期制御発電機技術*、3電源間の連携技術といった制御方法を加えることで、安定かつ質の高い電力供給を実現した。これにより再生可能エネルギーを最大限に活用でき、環境に優しい高い付加価値の分散型電源システムを提案し、低炭素社会に貢献する。

カウンターバランスタイプバッテリーフォークリフト「ALESIS(アレシス)」
〔三菱ロジスネクスト株式会社〕
厳しい排ガス規制や環境意識の高まりに対応する電動式フォークリフト。エンジン式フォークリフトに比べ、CO2排出量を大幅に削減できる。更に、長時間稼働とバッテリーの長寿命化も実現した。物流分野の電化促進に貢献する。またオペレーターに合わせた操作フィーリング設定等の使いやすさ、快適性、信頼性と耐久性も向上している。

HYPER UC-MILL for Tandem Cold Mill application
〔Primetals Technologies, Ltd.〕
より硬質の材料をより薄く生産する圧延機を開発、高い形状制御、省エネも実現した。生産される高張力鋼板や高硬質電磁鋼板等を利用し、自動車の車体やモータの軽量化を実現することにより、CO2削減に貢献する。

WLTP*認証用 実車空力低騒音風洞
〔三菱重工機械システム株式会社〕
乗用車燃費算定試験用として国内初の認証を得た風洞。自然風発生機能を装備し、実路を高いレベルで再現、実際の走行時の現象が詳細に解析でき、車の空力性能向上を実現、燃費向上に貢献する。

「Best Innovation」は当社グループの独創的な新製品・サービス、新技術、新事業、環境に配慮した活動などを対象とした表彰制度で、2003年度から毎年実施しています。今回は上記8件を含め、計16件が受賞しました。

当社グループは、今後もSDGsの達成に向け、さらなる技術革新を進め、よりよい製品・技術を世界に提供することで、持続可能な社会づくりに貢献していきます。

本リリースの詳細は下記をご参照ください。
http://www.mhi.com/jp/news/story/200212.html

概要:三菱重工業株式会社

詳細は www.mhi.co.jp をご覧ください。



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情報提供元: JCN Newswire
記事名:「 三菱重工、SDGsの達成に向け、社内表彰制度で社員の環境貢献意識を向上