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Toyota City, Japan, Jul 16, 2019 - (JCN Newswire) - ヘビーウェットの富士スピードウェイで行われたスーパーフォーミュラ第4戦は、2番手スタートのルーキー、坪井 翔(JMS P.MU / CERUMO・INGING)が難コンディションのレースを走り切り、自身初となる2位表彰台を獲得。ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM'S)が3位で続きました。10番手スタートの中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)が5位、19番手とほぼ最後尾から猛烈な追い上げを見せた小林 可夢偉(carrozzeria Team KCMG)が6位フィニッシュを果たしました。
全日本スーパーフォーミュラ選手権の第4戦が7月13日(土)、14日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催されました。
今季より新型車両“SF19”で戦われているスーパーフォーミュラ。全7戦で争われるシーズンも、早くも折り返しを迎えました。第4戦の舞台となるのは富士山の裾野、長いストレートが特徴の富士スピードウェイ。今季のスーパーフォーミュラは、ルーキーや海外勢とベテラン勢による、誰が勝つか全く分からない混戦が開幕から続いており、SF19での初レースとなる富士大会にも注目が集まりました。
予選
12日(金)と13日(土)の午前中、予選に先立って行われたフリー走行は、曇り空で7月としては低い気温ながらもドライコンディションで実施されました。しかし、昼過ぎの併催レース、全日本F3決勝が始まる頃にはぱらぱらと雨が落ちてきて、スーパーフォーミュラの予選開始時には路面はほぼウェットコンディション。水煙が立つほどではないものの、天候と路面がどう変化していくのか、各チーム頭を悩ませる難しい予選となりました。
午後2時45分、気温22度、路面温度24度というコンディションで、ノックアウト方式の予選Q1(20分間)が開始。しかし、始まって2分少々、まだ誰もアタックに入っていない時点で1台がコース上にストップ。セッションは赤旗中断となり、午後3時より残り20分間で仕切り直しとなりました。
中断中に雨はやや強さを増し、走行車両からは水煙も上がるようになりましたが、その後は小康状態に。この変化するコンディションにセッティングを合わせられたかどうかによって、各チーム明暗が分かれました。
上手く合わせてきたのは石浦 宏明(JMS P.MU / CERUMO・INGING)と坪井でそれぞれ3、6番手。午前中のフリー走行でトップタイムをマークするなど好調なキャシディが5番手、中嶋が9番手でトムス勢も2台がQ2進出。
関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は5番手につけましたが、チームメイトの平川 亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)はタイムが伸びず14番手。大嶋 和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)は11番手でQ2進出を決めましたが、アーテム・マルケロフ(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)は17番手敗退。
国本 雄資(KONDO RACING)、山下 健太(KONDO RACING)の2台が13、18番手。前戦SUGOで2位表彰台を獲得した小林はまさかの最後尾(1台ノータイム)19番手でQ1敗退となってしまいました。
午後3時半から開始されたQ2(7分間)では、まず計測3周目に石浦が好タイムをマークすると、これを関口がかわし、トヨタ勢の1-2に。上位8台の進出ラインは終盤目まぐるしくタイムが塗り替えられる展開となり、キャシディが5番手タイムをマークしたことでチームメイトの中嶋がはじき出され、中嶋は10番手でグリッド確定。坪井が6番手、最後の最後に8番手に滑り込んだ大嶋までの5台がQ3へ進出を決めました。
午後3時47分からのQ3(7分間)は、更に雨量が増え、各車から水煙が上がるようになっていく状況。ここで、Q2からタイヤ交換無しで臨んだ坪井が計測2周目でトップタイムをマーク。各車このタイムを上回ることが出来ないままセッションが進んでいき、坪井が初のポールポジションかと思われましたが、終盤ライバルに僅かに上回られ、それでも坪井は第2戦オートポリスに続き、自己最高位タイとなる最前列2番手グリッドを獲得。
関口が3番手、キャシディが5番手、石浦が6番手、大嶋が7番手から決勝に臨むこととなりました。
決勝
14日(日)は朝からの強い雨は一旦止み、決勝レースは路面が乾き始める中で行われるかと思われましたが、スタート前のグリッドウォーク中に再び降りだした雨が路面を濡らし、スタート時にはヘビーウェットコンディションに。午後1時45分、セーフティカーの先導でレースはスタートが切られました。
レースは3周のセーフティカーランを経て、4周目に本格戦が開始。レインタイヤ装着によりタイヤ交換の義務はなくなり、また、燃料消費もドライコンディションに比べればやや抑えられることやセーフティカー先導の周回も考慮し、多くのチームがノーピット作戦を選択。ハイスピードで走る車両が巻き上げる高い水煙で視界が遮られ、燃料消費も抑えなくてはならない状況で、2位の坪井、3位関口、4位キャシディらの上位勢は周回毎にギャップが開き、順位は膠着状態となりました。
一方、6位の石浦、そして10番手スタートの中嶋と19番手スタートの小林が水煙をものともせずに前車を1秒以内の差で追撃。特に小林の追い上げは目覚ましく、次々に前車をパスし、18周目には11位へとポジションを上げました。
小林は更にポジションを上げていき、36周目には中嶋に続く8位へ浮上。中嶋と小林は、ずっと1秒ほどの差で前車を攻め続けていた6位の石浦に追いつきました。
レースは後半戦に入り、予定されていた55周を迎える前に、規定の95分間で終わることが確実となり、燃料をセーブしていた車両も追い上げを開始。粘り強く2位を走り続ける坪井に、関口とキャシディが徐々に差を詰めていきました。
しかし、3位走行の関口は、43周を終えたところで給油のためにピットイン。これでキャシディが3位へポジションを上げ、坪井との差を詰めて行きました。
関口の後退により、その後方の順位争いはライバルの後方で、石浦、中嶋、小林が激しい接近戦を展開しました。
レースは95分の規定により、53周で終了。坪井はキャシディの猛攻を凌ぎ切り、2位でチェッカーを受け、デビュー4戦目にして初の表彰台を獲得しました。キャシディが3位。
その後方の争いは、中嶋が5位、小林が6位。小林は19番手スタートから13台抜きの入賞。石浦が7位、給油ピットでポジションを落としながらも関口が8位に入りポイント獲得を果たしました。
JMS P.MU / CERUMO・INGING 39号車 ドライバー 坪井 翔
優勝出来なかったのは悔しいですが、正直開幕3戦まではあまり良いレースが出来なかったので、今回は予選から決勝まですごく良いレースが出来、しっかり表彰台に乗ることが出来たので、そういった意味では内容には満足しています。レース中は水しぶきがものすごくて何も見えず、燃費もかなり気にしなくてはならなかったので、前に追いつける気配はありませんでした。最後はニック選手がものすごい勢いで追いついてきたので、厳しかったんですが、なんとか燃料をセーブしながらも、2位を守って走り切れて良かったです。
VANTELIN TEAM TOM'S 37号車 ドライバー ニック・キャシディ
とても難しい状況でのレースでしたが、3位という結果には満足しています。燃料が厳しく、前の2台に追いつくのは難しかったでしょう。チームとの無線でのコミュニケーションはとても良く、きちんとレースを組み立てられました。しかしそれでも燃料を計算しながらのレースとなり、レース周回が短くなるとわかった後半は100%で追い上げられましたが、そこまででした。
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/28906031.html
概要:トヨタ自動車株式会社
詳細は http://toyota.jp/ をご覧ください。