TOKYO, May 15, 2019 - (JCN Newswire) - 三菱重工グループの三菱造船株式会社(社長:大倉 浩治、本社:横浜市西区)は14日、株式会社JERA(社長:小野田 聡氏、本社:東京都中央区)および日本郵船株式会社(社長:内藤 忠顕氏、本社:東京都千代田区)の共同出資会社であるTRANS PACIFIC SHIPPING 6 LIMITED向けに建造中である次世代LNG運搬船の命名式を行いました。本船は、船体構造の効率化やハイブリッド推進システムの採用などにより、LNG搭載量や燃費性能を大幅に向上させた最新船型「サヤリンゴSTaGE」であり、「武州丸(ぶしゅうまる)」と命名されました。2019年6月に予定する完成・引渡しを経て、米国テキサス州でJERAが参画する米国フリーポート(Freeport)LNGプロジェクトからのLNG輸送などに従事することとなります。

長崎造船所香焼工場で行われた式典には、船主の代表をはじめ関係者が多数出席。JERAの小野田 聡代表取締役社長による命名、ご令室による支綱切断が行われました。

本船は、長さ297.5m、幅48.94m、深さ27.0m、喫水11.5m、載荷重量トン数約8万300トン、タンク総容積18万m3で、一昨年12月14日に進水。船主であるTRANS PACIFIC SHIPPING 6 LIMITEDから三菱重工と今治造船株式会社の共同出資によるLNG運搬船の設計・販売会社である株式会社MI LNGカンパニー(社長:梶原 輝文、本社:東京都港区)を通じて三菱造船が受注。建造は三菱重工グループの三菱重工海洋鉄構株式会社(社長:椎葉 邦男、本社:長崎市)が担当しました。

船名の武州については、JERAの供給エリアの旧名称「武蔵国」(現在の東京都、埼玉県、および神奈川県東部)に由来したものです。

サヤリンゴSTaGEは、信頼性の高い球形タンクを搭載するMOSS(モス)方式の進化版として高い評価を得ている「さやえんどう」の次世代タイプです。リンゴ形状タンクの採用により船幅を変えずにLNG搭載量の増加を実現するとともに、ハイブリッド推進システムを採用することでさやえんどう船型からさらに燃費効率を改善しました。

推進機関には、蒸気タービンとガス焚き可能なエンジンを組み合わせたハイブリッド2軸方式STaGE(Steam Turbine and Gas Engines)を採用。エンジンの排熱を蒸気タービンで有効利用することでプラント効率が大幅に改善され、低速域から高速域まで高効率運航が可能となります。

三菱造船および三菱重工海洋鉄構は、今後も引き続き燃費性能・環境性能に優れた次世代LNG運搬船を建造していくことにより、エネルギーの安定供給と環境保全に貢献していきます。

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概要:三菱重工業株式会社

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記事名:「 三菱造船、次世代LNG運搬船「武州丸」の命名式を実施