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TOKYO, Feb 27, 2019 - (JCN Newswire) - エーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役CEO:内藤晴夫)は、このたび、日本の国際NGOである「特定非営利活動法人 難民を助ける会(Association for Aid and Relief, Japan)」(本部:東京都、理事長:長有紀枝、 以下 AAR Japan)がスーダンにおいて展開する菌腫(マイセトーマ)に対する啓発事業を支援する契約を締結したことをお知らせします。
マイセトーマは、アフリカ大陸をはじめとする熱帯および亜熱帯地域に多く見られる感染症で、明確な感染経路や罹患者数等の基本的な疾患情報も不足していることから、最も顧みられない熱帯病の一つと呼ばれています。最大の蔓延国の一つであるスーダンにおいて、疾患対策と研究が進んでいます。一般的には、汚染された植物のとげの上などを裸足で歩くことにより原因菌が皮膚から体内に侵入して感染すると考えられていますが、明確な感染経路は解明されていません。主な症状は手足にできる巨大な腫瘍で、症状が進行すると歩行や労働が困難になり、蔓延地域において貧困、偏見などの社会問題や経済的損失を引き起こす要因となっています。
AAR Japanは、スーダンにおいてマイセトーマ患者様とそのご家族、地域住民ならびにマイセトーマ対策実施機関・団体に対して、疾患に関する知識および早期治療の重要性を伝える啓発活動を行い、患者様の医療機関での早期受診・早期治療を促す活動に取り組んでいます。また、遠隔地のマイセトーマ患者様の治療のために、スーダンの首都にあるハルツーム大学 マイセトーマ リサーチセンター(MRC)を通じて医療チームを派遣しています。今回の契約により、エーザイは、AAR Japanのスーダンにおけるこれらの活動を支援するとともに、マイセトーマ患者様の早期診断・早期治療を促進するための患者様の実態調査の実施をAAR Japanに委託します。
当社は、2015年よりマイセトーマに対する新薬開発の取り組みを開始しています。非営利研究開発機関であるDrugs for Neglected Diseases initiative(DNDi )とともにエーザイ創製の抗真菌剤ホスラブコナゾール(E1224)について、マイセトーマの新規治療薬として共同開発しており、現在、この臨床試験がMRCにおいて進行中です。
当社は、ヒューマンヘルスケア(hhc)理念のもと、開発途上国・新興国の人々の健康福祉の向上に貢献し、これらの国々の人々が健康を回復し、就労することによって、経済の発展や中間所得層の拡大に寄与することを将来の市場形成に向けた長期的投資と位置づけています。当社は、パートナーシップを活用し、開発途上国・新興国で蔓延する感染症などに対する新薬の開発を加速するとともに、現地における疾患啓発、ならびに所得に応じた価格設定の導入など、医薬品アクセスの改善に向けた活動を通じて、世界の患者様とそのご家族のベネフィット向上に、より一層貢献してまいります。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.eisai.co.jp/news/2019/news201912.html
概要:エーザイ株式会社
詳細はwww.eisai.co.jpをご覧ください。