TOKYO, Aug 30, 2018 - (JCN Newswire) - 三菱重工グループの三菱重工マリンマシナリ株式会社(社長:堀 俊明、本社:長崎市)は、ディーゼルエンジン用過給機であるMET過給機の新モデルを開発しました。2ストロークエンジン向け軸流式の「MET-MBII」シリーズでは、既存MET-MBシリーズに比べ16%の大風量化により小型軽量化。4ストロークエンジン向けラジアル式の「MET-ER」シリーズでは、コンパクト化および部品点数削減によるメンテナンス性向上をはかりました。

軸流過給機は、主に大型の2ストローク舶用推進ディーゼル機関に搭載される過給機です。MET-MBIIシリーズは、累計生産台数が2,000台を超えた高い信頼性とメンテナンス性を実現しているMET-MBシリーズの性能をそのまま維持しながら、ダウンサイジングにより初期コスト低減、重量低減、ならびにメンテナンスコスト低減を実現するものです。

一方のラジアル過給機は、主に舶用・陸用向け4ストロークエンジンに搭載される過給機です。MET-ERシリーズでは、2018年に累計生産台数1万5,000台を達成したラジアル過給機MET-SRシリーズの性能をさらに改善しながらコンパクト化を推進。出力1,000kW級で比較すると、新型MET16ERは既存MET18SRCより約40%小型となっています。また、部品点数を約30%削減するなどメンテナンス性向上や初期コスト低減につなげたことにより、環境性・経済性・機能性を高めました。

三菱重工マリンマシナリでは、ドイツのハンブルクで9月4日から同7日まで開催される世界最大の海事総合展「SMM 2018」で、これらMET過給機の新モデルを実機やVR(仮想現実)およびMR(複合現実)など交えて展示。海洋における排ガス規制強化への対応や船舶エンジンの高効率化に向け、これからの過給機に要求される高水準の高圧力比性能や小型化・低コスト性などを、強くアピールします。

三菱重工マリンマシナリは、2013年10月に三菱重工業の100%子会社として発足以来、グループ内における事業の分割・統合や社名変更などを経て現在に至っており、MET過給機のほか、舶用ボイラ・タービン、舵取機、フィンスタビライザ、プロペラ、デッキクレーン、甲板機械など幅広い舶用機械製品を、ライセンス供与も含めて船舶関連業界に提供しています。

同社は今後も、MET過給機のトップシェア獲得を目指して、製品のさらなる高性能化・小型軽量化に取り組むとともに、ライセンス供与先の拡充にも力を注いでグローバルな生産・営業体制を築いていきます。

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概要:三菱重工業株式会社

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記事名:「 三菱重工マリンマシナリ、MET過給機に小型軽量・高効率の新モデルを投入