TOKYO, May 24, 2017 - (JCN Newswire) - 株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭)の子会社で、英国における原子力発電事業開発会社であるHorizon Nuclear Power Limited(CEO:ダンカン・ホーソーン/以下、ホライズン社)は、5月24日から6月22日までの約1ヶ月間、2020年代前半の運転開始をめざして開発を進めている原子力発電所の建設予定地のアングルシー島とその周辺地区の地域住民向けに第3回目の公開ヒアリング(PAC:Pre Application Consultation)を実施します。

公開ヒアリングは、英国の担当大臣から原子力発電所建設の同意を得ることを目的に、開発同意(DCO:Development Consent Order)申請者にその実施が義務付けられているもので、ホライズン社にとってDCO申請前の最後の公開ヒアリングとなります。

今回の公開ヒアリングにおいてホライズン社は、よりコンパクトな発電所の設計に加え、建設期間中にアングルシー島全域に与える影響を最小限にし、地元に利益をもたらすための新たな提案について説明を行います。具体的には、建設期間におけるピーク時の作業員数を当初の8,000~10,000人から9,000人に変更することや、2基の原子炉の周辺設備や機器を共有することによる発電所設置面積の縮小、バックアップ用の緊急コントロールセンターなど発電所敷地外に設置する施設の集約、サイト構内に作業員宿舎1棟を建設し作業者の通勤などによる交通渋滞の防止などを提案します。さらに、地元すべての5つの中学校に対し、科学・技術・工学・数学の分野での教育促進を目的とした資金援助などを行います。

ホライズン社では、原子力発電所の建設予定地である英国アングルシー島のウィルヴァ・ニューウィッドの地域住民や周辺地区の自治体など、プロジェクトに直接影響を受ける方に対して、第1回目公開ヒアリング(2014年9月29日~12月8日)および第2回目公開ヒアリング(2016年8月31日~10月25日)を実施しており、プロジェクトに関する進捗状況や、これまでに寄せられた要望や意見への対策を含めた計画を説明し、周辺地域の方々との相互理解を深めてきました。

最終段階となる今回の公開ヒアリングでは、ホライズン社が5月24日から6月22日まで約1ヶ月をかけて、アングルシー島および北ウェールズ地区において、地元の企業やショッピングセンター、イベント会場などを専用バスで訪問し、ウィルヴァ・ニューウィッドの建設計画の最新状況について説明するほか、ホテルやコミュニティーセンターなど計7箇所の会場で展示コーナーを設け、建設計画に関して参加者との意見交換を行う予定です。また、今回参加できない方においては、公開ヒアリング専用サイトを立上げ、情報を共有していきます。

今後、ホライズン社は、初のプロジェクトとなるウィルヴァ・ニューウィッドの新規原子力発電所建設に関し、本開発許可とサイトライセンスを含む全ての許認可を2018年中に英国政府から取得し、2020年代前半の初号機運転開始をめざして取り組んでいきます。

ホライズン社 CEOダンカン・ホーソーン

「今回の公開ヒアリングでは、主な変更点や新たな提案内容に焦点を当てて説明を行います。建設作業員の宿泊施設や作業員数の縮小、サイト周辺施設の開発を集約するなど、建設計画の合理化を進め、ウィルヴァ・ニューウィッドをアングルシー島の住民が誇れるような世界水準の原子力発電所にしていきます。また、地元企業や北ウェールズ地区の若者に、質の高い就労の機会を提供することを含めて、引き続き発電所の地元住民との良好な関係を構築していくことを約束します。」

ホライズン社の概要

ホライズン社は、英国内における新たな原子力発電所の建設を目的として2009年に設立され、2012年11月に日立製作所により買収されました。5,400MW級以上の原子力発電所をアングルシー島のウィルヴァ・ニューウィッドとサウスグロスターシャー州オールドベリー・オン・セヴァーンに新設予定です。その建設段階のピーク時には約9,000人、また発電所の運転開始以降は、サイト毎に、850人程度の雇用を創出することが見込まれています。

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概要:日立製作所

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記事名:「 日立、英国ホライズン社が最終段階の公開ヒアリングを実施