TOKYO, Nov 14, 2016 - (JCN Newswire) - ソニーは、4Kなど付加価値の高い映像コンテンツのライブ制作ワークフローを、IP化により効率的に構築するソリューションとして「IP Liveプロダクションシステム」を普及推進しています。

この度、当システムのコア技術であるAV伝送インターフェース「ネットワーク・メディア・インターフェース」(以下、NMI)に対応した映像制作機器を新たに3機種発売します。

IPオーディオ マルチプレクサ/デマルチプレクサボード『NXLK-IP45F』は、マルチチャンネルオーディオのIP伝送方式における主要規格の「Dante」に対応し、映像に加えてオーディオを含むシステムのIP化を実現します。

IPマルチビューアーソフトウェア『PWA-MV1N』では、表示画面を最大32面に分割し、ネットワークケーブル1本で接続した複数機器の映像を確認できます。さらに、SDI-IPコンバーターユニット『NXL-IP4F』を用いると、従来の放送業務用モニターに外付けしてNMIの信号で映像を表示できます。これらの機器によりモニタリングの環境もIP化し、システムを効率化します。

昨秋以降国内で展開しているNMI対応商品群に、これら新商品を追加することで、映像撮影からモニターに至るまで4Kライブ制作ワークフローで映像や音声のIP化を実現します。

型名: 発売日/価格
IPオーディオ マルチプレクサ/デマルチプレクサボード『NXLK-IP45F』: 2017年4月28日/オープン価格
IPマルチビューアーソフトウェア『PWA-MV1N』: 2017年3月31日/オープン価格
SDI-IPコンバーターユニット『NXL-IP4F』: 2017年3月31日/オープン価格

IPベースのシステム普及と相互互換性を強化

BS放送の4K実用化や4Kコンテンツのネットワーク配信などが加速する中、4K映像制作需要が拡大しています。一方、既存のSDIで4Kのインフラを構築する場合、配線やルーターの規模などがHDの4倍以上必要となり、コスト、スペース、重量などが課題です。ソニーの「IP Liveプロダクションシステム」は、4K映像制作ワークフローをIP化することで、大幅な効率化のニーズに対応します。

コア技術のNMIは、自社製品での対応に加え、放送業界における次世代IP制作インフラとしての普及をめざし、本技術の他社放送機器における互換性対応を推進しています。

Inter BEE 2016の会場では、技術賛同パートナーである株式会社朋栄(以下、朋栄)、日本電気株式会社(以下、NEC)、株式会社東芝(以下、東芝)、株式会社インターネットイニシアティブ、シスコシステムズ合同会社、リーダー電子株式会社と共同で、各社ブースに展示した対応機器をIPネットワークで接続し、4K映像ライブ配信のデモンストレーションを行います。

映像制作システムを仮想化して統合的にデータ管理し、伝送距離の制約を越えてシステム構成変更や制作リソースの振り分けを自在に行うなど、「IP Liveプロダクションシステム」のメリットを展示会場でご体感いただけます。

なお、NMIの技術に賛同するパートナーは、現在計60社にのぼります。技術情報の開示や開発サポートを通じて、他社のNMI対応商品の開発も進んでおり、NECや朋栄からSDI-IPゲートウェイ、アストロデザイン株式会社から4K IP対応インサーターなどが発売予定です。また、東芝のビデオサーバVIDEOS(TM) neoはNMIへの対応が検討されています。

ネットワーク・メディア・インターフェース対応の新商品

IPオーディオ マルチプレクサ/デマルチプレクサボード『NXLK-IP45F』
NMIの映像信号とIPオーディオ信号「Dante」との合成・分離を行います。対応のIPオーディオとして、Danteに加えてオーディオのIP伝送標準規格 「AES67」にも将来対応予定※1です。
<主な仕様>
- 対応ビデオフォーマット:3840×2160、59.94p/50p、1920×1080※2、59.94p/50p
- 対応オーディオチャンネル:最大16チャンネル(1920×1080モード16×4チャンネル※2)
- 出入力系統:
合成機能時(マルチプレクサ)入力: NMI、Dante、AES67※1 出力:NMI
分離機能時(デマルプレクサ)入力: SDIまたはNMI※3 出力:NMI※4、Dante、AES67※1

IPマルチビューアーソフトウェア『PWA-MV1N』
最大32系統まで、NMIでネットワーク接続した機器の映像を分割して表示できるモニター用ソフトウェア※5です。従来マルチビューアーでは、複雑なシステムの構築と大量なケーブル配線が求められるところ、本ソフトウェアを使用すると10Gのネットワークケーブル1本に集約した配線が可能で、シンプルなモニタリング環境を構築できます。付属のレイアウトデザイナー※6を用いれば、システム構成の変化に合わせて、表示画面のレイアウトを自由に変更し、柔軟な運用が可能です。
<主な仕様>
- 対応コーデック: LLVC(Low Latency Video Codec)
- 映像出力: 4K×2またはHD×4(ディスプレイポート)
(追加映像出力オプション:4K×2またはHD×4(ディスプレイポート))

SDI-IPコンバーターユニット『NXL-IP4F』
IPで伝送されるデータを従来のSDI対応の放送業務用モニターに出力・表示するためのモニターアダプターです。
<主な仕様>
- 映像入出力: 入力: 10GbE×2(冗長)、出力: 3G SDI×4
- 系統数: 1(4KまたはHD)
- 対応ビデオフォーマット: 1920×1080、50i/59.94i、3840×2160、50p/59.94p、Level A、2SI
- 対応コーデック: 4K LLVC、HD 非圧縮

本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201611/16-111/

※1: AES67にはバージョンアップで対応します。
※2: 1920×1080モードにはバージョンアップで対応します。
※3: 分離機能時のNMI入力対応はバージョンアップで対応します。
※4: 分離機能時のNMI出力はSDI入力時に有効となります。
※5: サーバーにインストールして使用します。
※6: 操作用PCにインストールして使用します。

概要:ソニー

詳細は www.sony.co.jp をご覧ください。


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情報提供元: JCN Newswire
記事名:「 ソニー、「ネットワーク・メディア・インターフェース」に対応の映像制作機器3機種を発売