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開選手は5歳からスケートボードを始め、北海道苫小牧市から札幌市のパークへ通って練習を積み、12歳という若さにして東京2020オリンピック大会のパークスタイル代表選手に選出。
同大会で銀メダルを獲得し、日本選手史上最年少メダリストとなり、パリ2024大会オリンピックでも2年連続となる銀メダルを獲得している。
一方で金子選手は、元々小学1年生の頃からリトルリーグで野球をしていたが、小学4年生の時にレーベル遺伝性視神経症を発症し弱視に。中学3年生の時にゴールボールに出会い、その後頭角を表し日本代表の常連に。
東京2020パラリンピックに出場したほか、パリ2024パラリンピックでは日本代表のキャプテンを務め、ゴールボール男子で初となる金メダルを獲得した。
開選手はパリ2024大会オリンピックでメダル獲得の瞬間を聞かれると、
「パリオリンピックの時は、決勝3本目を滑る前の時点でメダルは確定していたのですが、パリでの目標がまだ(達成)できていなかったので、今までの大会で1番緊張して滑りました。銀メダルという結果は悔しかったんですけど、2大会連続でメダルを獲得することができて凄く安心して、嬉しい気持ちになりました。」
と語った。
金子選手は、
「正直、勝った喜びの方が強くて、“金メダル獲得だ”っていうもの(感情)は正直なくて、すぐに実感がわかなかったんです。でも表彰台に立った時に、両サイドにウクライナチーム、ブラジルチームがいて。どっちも強国なので、そこに勝ったっていうのと、周りの応援の声を聞いて実感がわきました。」
とすぐ実感がわかなかったとコメントした。
そして両選手の競技実演の後、参加者たちの競技体験会が開始。
スケートボードの体験会では基本トリック「オーリー」と、坂道での上り下りを練習。参加者はインストラクターに習い、開選手もその様子を見守りながら、
「坂を上がる時は膝を伸ばして、落ちる時に膝を曲げる。この動きはスケートボードでは本当に重要で、私がやってるパークスタイルでは、これでスピードをつけるんです。」
と解説を行っていた。
一方ゴールボール体験では、基本となるボールの投げ方と、2名1組のパスを実践。
音で判別するため声を掛け合い、正確にボールを投げたりボール内の鈴の音を聞いてキャッチを行っていた。
「鈴の入ったボールは、重さが1kg以上あります。アイシェード(目隠し)を着けた状態で、真っ暗な視界の中でこの音を頼りに競技を行います。ゴールボールは転がすのが大事。なるべく浮かせず綺麗に転がすということを意識してください。」
とアドバイスを行った。
体験会が終わって開選手は、
「今、怪我をしていてスケートボードはまだできていないのですが、怪我から復活してまた滑れるようになったら、これからも世界で活躍できるスケーターになれるように頑張ります。皆さんも、これをきっかけにスケートボードを始めてみてください!」
とコメント。
金子選手は、
「ゴールボールをやってみて、“目が見えないってこんな状態なんだな”ってことが分かってもらえたと思います。ゴールボールには色々な魅力があって、今日伝えられたのは僕の中ではまだ2割くらい。ロス大会でも連覇できるように活動し始めているので、ぜひ応援してください!」
とゴールボールの魅力を伝え、トークショー&競技体験イベントを締め括った。
SusHi Tech Squareでは、25日まで「TOKYO FORWARD TOKYO2020レガシー展」を開催中だ。
本イベントは最新のデジタル技術を用いた東京2020大会アーカイブ資産等の展示を行っている。
東京パラリンピックの開会式で行われた「片翼の小さな飛行機の物語」に登場した衣装や競技備品、メダルなどが展示されているほか、体験コーナーでは「サイバーボッチャ」「e-スケートパーク」などバーチャル競技体験も可能。
有楽町駅すぐとアクセスも良好のため、休日や近くに立ち寄った際は、足を運んでみて欲しい。
●TOKYO FORWARD TOKYO2020レガシー展
【開催地】SusHi Tech Square 1F Space
【住所】東京都千代田区丸の内3-8-3
【会期(第4期)】2024年10月12日(土曜日)~2024年12月25日(水曜日)
【営業時間】
・火曜日〜金曜日:11時〜21時(最終入場20時30分)
・土曜日及び休日:10時〜19時(最終入場18時30分)
【休館日】月曜日
【入場料金】無料
「TOKYO FORWARD TOKYO2020レガシー展」公式:https://www.sports-tokyo-info.metro.tokyo.lg.jp/miru/kokusai/tokyo2020archive.html