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2024年2月に「お母さんのほけんしつ」に登録する保護者向けに行ったアンケートによると、子どもの不登校によって離職(休職、退職)する保護者は5人に1人、心の不安定さを感じている保護者は9割にのぼった。こうした場合、よく母親にのみ焦点があたりがちだが、父親に関しても例外ではない。
実に約4割の父親が心が不安定になっていることが分かったのだ。
実際に仕事を辞めた保護者からは、
「小学生姉弟3人が不登校となり、さすがにそれぞれに付き添いや対応が働きながらは難しく、早退欠勤が増え職場に理由を伝える辛さなどでどうにもならなくなってしまった。収入が減るのは苦しいが、子どもの側にいなくてはとも考えていたこともあり退職を選びました。」
「行き渋りが始まってから、遅刻や欠勤が増えました。ある程度融通の効く仕事だったこと、また上司の理解もあったため、1年ほどはその状態で仕事を続けました。完全に不登校になってからは、さらに遅刻、欠勤が増えました。思うように仕事を進められず、職場に申し訳ない気持ちと、小学生の子どもを家に1人置いていく罪悪感を持ちながら過ごしていました。経済的なこと、職場環境や条件が良かったことを考えると辞めたくはありませんでしたが、これ以上子どもを1人にしてまで仕事を続けることはできないと思い、子どもと過ごすことを優先して、退職しました。」
「遅刻早退を繰り返し有給を使い切りました。職場への連絡や謝罪、学校とのやりとり、子どもの対応等で、精神的にもやりきれないと思いました。休職することへの不安もありましたが、目の前のことに対処することで精一杯でとりあえず休んだのですが、好きで始めた仕事を休む悔しさ、何で旦那ではなく私が休まないといけないのかといった悔しさも大きかったです。将来への経済的な不安はそのあと考えるようになり、当時の判断が正しかったのか、、、現在も悩みは続いています。」
という声も出ている。
夫婦間での連携について質問してみると、
「満足に相談できている」22.6%
「話はするが、満足のいく相談はできていない」45.5%
「意見の食い違いが大きいため、最近は相談をしていない」10.9%
「ほとんど、全く話はできていない」8.5%
となり、3組中2組の家庭がうまく連携できていないことが分かった。
子どもが不登校や行き渋りになると、もちろん学校や教育委員会に相談をするのだが、その満足度も正直高いとは言えない。
「非常に満足」3.7%
「満足」13.3%
と満足した声は2割弱にとどまり、
「不満」30.1%
「やや不満」26.6%
このように、半分以上が不満と答えている。5段階評価でも、平均は2.34という数値となった。
こうした状況の中で、より多くの保護者に早い段階で支援の手を届けることができないかと検討し、これまで目を向けられていなかった「不登校離職」という新たな社会課題に着目した。
この施策は企業と連携した新たな不登校支援の形。
今回開催する「不登校離職予防セミナー」では、不登校の小中学生の増加やその保護者が離職に至る背景だけでなく、実際に届いた声をもとに企業内での不登校に悩む従業員(保護者)をどうサポートするべきかを丁寧に解説する。
実際に不登校離職をした保護者に話を聞くと、職場に理解者がいることで精神的な負担が大きく減り、「望まない離職」を避けることができたケースも。
本セミナーは12月3日と5日の2日間開催するので、不登校に悩む保護者をどうサポートすれば良いのかと考えている企業の担当者の方は、ぜひ参加してみてはいかがだろうか。
日程:12月3日、5日 ※両日同じ内容のため1日のみ参加
時間:14時〜15時30分
場所:オンライン(zoomを使用)
対象者:企業の人事担当やマネージャー層など
その他:申込み必須
セミナー詳細:https://tayori.link/hutokorisyoku_yobo202412/