近年の意識調査結果:株式会社GSSが実施した調査では、65%が据え置き型ホームルーターを選好。
利便性と安定性:据え置き型が好まれる理由は、接続の安定性とコストパフォーマンスの良さとされる。
モバイル型ルーターとの比較:持ち運びの利便性を求める層に対し、据え置き型の利点が前面に出ていることを解説。

インターネットは、私たちの日常生活に欠かせないものとなっています。特に、在宅勤務やオンライン授業が増加する中、安定した通信環境が求められています。そんな中で注目されているのが、据え置き型ホームルーターとモバイル型WiFiルーターです。株式会社GSSが提供する「シンプルWiFi」では、全国の15歳から50代の男女を対象に、これらのルーターに関する意識調査を行いました。その結果、驚くことに65%が新しい契約をするなら、据え置き型ホームルーターを選びたいと回答しています。一体、この数字は何を示しているのでしょうか

今回の調査は2024年8月に実施され、対象は全国の15歳から59歳の男女500名です。主要な質問のいくつかを以下にまとめます。

Q1 あなたの現在の生活環境をお知らせください(図1)

図1(出典:GSS)
  • ひとり暮らし:28%
  • 家族と同居:65%
  • 同僚・知人友人と同居:7%

Q2 あなたが現在契約している通信回線を教えてください(図2)

図2(出典:GSS)
  • 固定回線:42%
  • モバイル型WiFiルーター:15%
  • 据え置き型ホームルーター:21%
  • その他:1%
  • あてはまるものはない:13%

この調査によると、21%が現在据え置き型ホームルーターを契約しており、15%がモバイル型WiFiルーターを契約しているという結果が出ました。

調査で示された通り、今新しくWiFiを契約するとしたら、65%の人が据え置き型ホームルーターを選びたいと答えています(図3)。

図3(出典:GSS)

その理由は何でしょうか。以下のポイントを挙げてみましょう。

1.安定性: 据え置き型は、一般的に通信の安定性が高く、複数台のデバイスを同時に接続してもパフォーマンスが落ちにくいです。これは家庭内で多様なデバイスを利用する現代人にとって、大きな魅力です。

2.コストパフォーマンス: 多くの据え置き型ホームルーターは、月額料金が一定で、初期費用も低いことから、長期的にはコストを抑えることが可能です。
3.設置簡単: 据え置き型は、工事が不要で、電源さえあればすぐに使用開始できます。引っ越しをする際も、持ち運べるため非常に便利です。

調査結果をさらに分析すると、性別や年齢によるニーズの違いが見えてきました。男性と女性、また年代ごとの選択率は以下の通りです(図4)。

図4(出典:GSS)

性別別

  • 男性:52%が据え置き型を選択
  • 女性:56%が同様に据え置き型を選択

年齢別

  • 20代:74%が据え置き型を選択
  • 30代:60%
  • 40代:74%
  • 50代:58%

男女年齢別でも偏りは少なく、全体的に据え置き型ホームルーターが好まれる傾向が強いことが明らかになっています(図5)。ただし、若年層ではモバイル型を選ぶ傾向があり、特に外での利用を重視しているようです。

図5(出典:GSS)

ユーザーが据え置き型ホームルーターを選ぶ理由は多岐にわたりますが、以下の点が特に挙げられています。

電波の安定性: 自宅でのインターネット使用が多い人たちにとって、電波が強く安定していることは重要です。
利便性: 設定が簡単で、コンセントに差すだけで利用可能。手間がかからず、技術に疎い人でも使いやすいことが好評です。
存在感: 据え置き型は、インテリアの一部として存在感があり、デザイン性も高いものが増えています。おしゃれなルーターが求められる傾向も見られます。

一方で、モバイル型WiFiルーターの需要も無視できません。特に外出が多い人や、出張の多いビジネスパーソンには持ち運びの便利さが重宝されています。以下はモバイル型を選んだ理由です。
持ち運びやすさ: 小型で軽量なため、外出先でも簡単に持ち運べます。また、旅行や出張にも欠かせないアイテムとなりつつあります。
どこでも接続可能: 設置不要で、場所を選ばないという自由度は、活動的なライフスタイルに適しています。

将来的には、据え置き型とモバイル型の良さを兼ね備えた「ハイブリッド型」のルーターが普及する可能性もあります。技術の進歩により、より速く安定した接続が求められ、ユーザーのニーズも多様化していくでしょう。家庭内のWiFi環境を整えたい人にとって、選択肢はますます広がっていくことが期待されます。

「シンプルWiFi」の調査結果からは、据え置き型ホームルーターへの高い関心と期待が読み取れます。特に、安定性やコストパフォーマンスに優れ、使いやすさが支持されていることは明らかです。一方、モバイル型も外出先での便利さから根強い人気を保っています。今後、どのような進展があるのかが注目です。

情報提供元: DXマガジン_テクノロジー
記事名:「 据え置き型ホームルーターvsモバイル型WiFiルーターを調査、生活環境や世代で異なるニーズ