株式会社ネイキッドが手がけたプロジェクションマッピング展『The Hidden Forest』は、シンガポールの国立公園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」内にある植物園「クラウド・フォレスト」で開催されています。これは、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイとネイキッドの初めてのコラボレーションであり、2024年6月30日にスタートし、終了日は未定です。

ガーデンズ・バイ・ザ・ベイは、シンガポールの中心部に位置する約101ヘクタールもの広大な敷地を持つ国立公園で、2012年のオープン以来、世界中から観光客を集める名所となっています。年間を通して温暖な気候を活かし、多彩な植物の展示や夜のライトアップショーなど、魅力的なイベントが行われています。

『The Hidden Forest』は、世界中の雲霧林に生息する希少な植物と、それらと共生する動物たちの世界を、プロジェクションマッピングを通じて体験できるイマーシブアート展です。展示は「クラウド・フォレスト」の一部エリアで行われており、来場者はこの特別な空間で、自然の生命力とその循環を視覚的かつ触覚的に感じ取ることができます。

展示は3つのエリアに分かれており、それぞれ異なるテーマで来場者に自然の神秘を伝えます。

4F クリスタル・マウンテン『CYCLE』

このエリアでは、クリスタルに包まれた洞窟空間で、世界中の雲霧林に咲く希少な植物がプロジェクションマッピングで再現されています。来場者が展示に触れると、新しい芽が生えたり、すでに絶滅してしまった植物が現代に蘇ったりするインタラクティブな体験が楽しめます。これは、生命の循環と自然の奥深さを強く感じさせる展示です。

3F クラウド・フォレスト ギャラリー『LIFE』

このエリアでは、雲霧林に生息する植物と動物がどのように共生しているのかを、インタラクティブな方法で体験できます。来場者が展示の植物に触れると、その植物と深く関わる動物が登場し、自然の共生関係がリアルに感じられる仕組みになっています。

3F クラウド・フォレスト ギャラリー『CONNECT』

最後のエリアでは、雲霧林に古くから共生する動植物の進化の過程が映像で表現されています。物語を通じて、植物と動物が長い年月をかけてどのように調和して生きてきたかを学ぶことができます。

ネイキッドとガーデンズ・バイ・ザ・ベイが本展示を企画した目的は、自然の共生と循環をテーマに、訪れる人々に自然の偉大さと美しさを再認識させることです。プロジェクションマッピングとインタラクティブアートを融合させることで、来場者がただ見るだけでなく、実際に体験し、触れることで深い理解を得ることを狙っています。

『The Hidden Forest』は、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイを訪れる観光客やシンガポールの住民にとって、自然保護の重要性や生物多様性の価値について考える機会を提供します。展示を通じて、ネイチャーポジティブな行動を促し、地球の生態系を守るための意識を高めることが期待されています。

『The Hidden Forest』は、2024年7月26日から始まり、現在も開催中です。展示は「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」内のクラウド・フォレストで行われており、訪れるすべての人が参加できるインタラクティブな展示となっています。詳細な情報やチケット購入は、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイの公式サイトで確認できます。

情報提供元: DXマガジン_テクノロジー
記事名:「 シンガポールの国立公園でプロジェクションマッピング展、日本の企業が企画・演出・制作