株式会社マルアイは、商談業務のデジタル化を目指し、キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)のローコード開発プラットフォーム「WebPerformer」と「WebPerformer内製化支援サービス」を導入しました。この取り組みにより、マルアイは品質の高いWebシステム開発を内製で実施する体制を整えることができました。

マルアイは兵庫県にて食品スーパー事業を展開しており、県内に67店舗を構えて地域住民の生活を支えています。しかし、これまでの商談業務では、取引先への見積もり依頼などが紙ベースや口頭で行われていたため、情報の行き違いや伝達漏れのリスクが存在していました。また、発注管理においても手入力が中心であったため、入力ミスや業務負荷の懸念がありました。こうした課題を解決するため、マルアイは商談システムの内製開発を進めることにしました。

導入後、マルアイはWebシステム開発に必要なノウハウを「WebPerformer内製化支援サービス」を通じて獲得しました。このサービスにより、効率的な構成管理方法やデータモデルの早期確立、専任の管理者設置の重要性など、チーム開発に欠かせない知識を習得することができました。さらに、キヤノンITSの伴走型支援により、開発標準やシステムのひな形など、今後の内製開発に活用できる資産も獲得しました。

これらの取り組みを通じて、マルアイはWebシステムの内製開発体制を整え、品質の高いシステムを開発できる環境を実現しました。開発やテストの初期段階ではキヤノンITSとの共同作業が行われましたが、後半の工程はマルアイが独自に実施することで、内製開発のスキルを向上させました。

WebPerformerは、ソースコードの自動生成を通じて品質の均一化や開発工数の短縮を実現するローコードプラットフォームです。このプラットフォームは、ビジネス環境の変化にも柔軟に対応し、ビジネス部門と開発部門が共同でシステムを開発できる環境を提供します。生産性、保守性、信頼性の3つのポイントで開発をサポートし、多彩な機能を搭載しています。

また、「WebPerformer内製化支援サービス」は、企業が自社で継続的にシステム内製化を実現するための支援を行うサービスです。このサービスは、システムの要件調査から標準化支援、ひな形の提供まで、内製開発に必要なプロセスを包括的にサポートします。

この取り組みにより、マルアイは商談業務のデジタル化を進めるとともに、内製開発体制を整備し、将来的なシステム開発の基盤を確立しました。

情報提供元: DXマガジン_テクノロジー
記事名:「 食品スーパーを展開する兵庫の企業がローコードツール導入、内製化を見据えた体制構築