リスキリング認知度は… ビジネスパーソンの学びたい意欲を探る

近年、ビジネス界ではデジタル化の進展や産業構造の変化が急速に進んでいます。こうした社会的背景から、経済産業省はリスキリングを通じたキャリアアップ支援を強力に推進しています。リスキリングは、新しい職業に適応するスキルを習得し、キャリアを円滑に進めるための重要な要素として捉えられています。そこで行知学園は、ビジネスパーソンを対象にリスキリングに関する調査を実施しました。この記事では、その調査結果をもとにビジネスパーソンのリスキリングに対する関心と意欲を探ります。

行知学園が実施した「ビジネスパーソンのリスキリング」に関する調査は、2024年10月22日から23日にかけて行われました。対象は20〜60代のビジネスマンおよびビジネスウーマンで、日本語資格を取得したいと考えている方々です。調査によって得たデータは、現在のビジネスパーソンのリスキリングに対する姿勢や意識についての貴重な情報を提供しています。

調査結果によると、ビジネスパーソンのリスキリング認知度は約68.1%と、7割近くに達しています。この認知度は、リスキリングがインターネットを通じて多くの人々に知れ渡っていることを示していますが、まだ約3割の方々はリスキリングを知らないという結果も明らかになりました。このことから、情報の普及にさらなる努力が必要であることが言えます。

更に、リスキリング経験がない方に対して「想定される懸念が解消された場合、リスキリングに挑戦したいと思いますか？」という質問を投げかけたところ、驚くべきことに9割を超える方々が『とてもそう思う（30.3%）』『ある程度そう思う（60.7%）』と回答しました。この結果は、ビジネスパーソンの学びたい意識が非常に高いことを物語っています。時間や金銭的な制約がある中で、リスキリングに対する挑戦意欲が強いことが分かります。

調査において全体の約5割が今後取得したい資格として語学系を挙げています。特に、日本語教員資格に関する興味が高く、行知学園が提供する「日本語講師講座」がリスキリング対象の講座として注目されています。この資格取得は、将来的なキャリアの幅を広げるだけでなく、新たなスキルを身につけることで、自身の市場価値を高めることにつながります。

行知学園の調査結果から、ビジネスパーソンのリスキリングに対する認知度は約7割、さらには9割が挑戦意欲を持つという非常に高い数値が得られました。これは、未来志向のビジネスパーソンが自らのキャリアを切り拓くための意識が浸透していることを示しています。リスキリングの重要性は今後ますます高まっていくと予測され、特に日本語教育などのスキル習得が注目されています。変化の激しいビジネス環境において、リスキリングを通じて自己成長を目指すことが今後の成功に繋がるでしょう。

執筆：熊谷仁樹