荒川区教育委員会、教職員の業務効率化を支えるシステムを導入

東京都荒川区教育委員会が教職員の業務効率化を支える『CO-Gateway with AVD』を導入しました。今回の導入は、MicrosoftのAzure Virtual Desktop（AVD）を基盤とした重要な取り組みであり、教職員がより安全で効率的に業務を行える環境が整ったことを意味します。

荒川区教育委員会様は、教員にとっての働き方改革と、児童・生徒の教育の質を向上させるために、セキュリティの課題をクリアした新しい教育ICT環境の整備を求めていました。そのために、Microsoft 365 A5ならびにAVDを導入し、今回のシステム更新の一環として、当社の『CO-Gateway with AVD』を導入することが決まりました。この結果、教職員がよりスムーズに業務を進められるようになりました。

導入されたMicrosoft 365 A5はゼロトラストセキュリティを実現し、AVDはクラウドベースの仮想デスクトップ環境を提供します。この新環境により、教職員は安全に、しかもどこからでも業務にアクセスできるようになります。また、これまでは校務系と学習系のWindows環境が分離されていたために生じていた不便さが解消され、1つの端末から業務に応じたOSへロケーションフリーでアクセスできるようになりました。この点は業務効率の向上に大きく寄与することでしょう。

今回の導入作業は、荒川区内の公立小中学校で利用するICT機器の設定や利用環境の設計・構築、そしてプロジェクト全体のマネジメントを株式会社内田洋行様が担当しました。これにより、スムーズな導入が実現され、教職員の業務環境が向上しました。

『CO-Gateway with AVD』の導入によって、教職員は簡単にAVDに接続することができ、特別なアプリケーションや複雑な操作なしに業務をこなせるようになりました。ユーザーがWebブラウザを起動してクリックするだけで、VDI環境にアクセスできるという手軽さは、実際の業務において非常に便利です。また、長時間操作が行われないときには利用継続の確認があり、無駄なコストを防ぐ仕組みも備えています。このように、より良い業務環境を提供するための配慮が行き届いています。

接続元端末の選択肢も広がり、ChromebookやMac、iPadといった非Windows環境の端末からも高性能な仮想Windows環境に接続できるようになります。この柔軟な運用は、教育現場における様々なニーズに対応する上で、さらなる利便性を実現しています。

さらに、AVD環境のコスト削減も大きな特徴です。一般的に、VDI環境ではセッションホストがコストのほとんどを占めますが、『CO-Gateway with AVD』は、接続時間をうまくコントロールすることで、従量課金の費用を抑制できます。また、OSやアプリが一元管理され、端末側には最小限のストレージしか必要としないため、仮想ホストにおけるディスクの大容量化が不要になり、大幅なコスト削減につながります。

VDI環境においては、個別に管理が行われがちな端末環境も、『CO-Gateway with AVD』を導入することで組織の管理者が一元的に管理できるメリットがあります。これにより、Windows updateやアプリケーションの設定変更が容易になり、全利用者のセキュリティ対策も強化されます。ユーザーは毎回安定した環境から端末を利用できるため、働きやすさが格段に向上します。

教育ICT環境の整備は今後も求められ、荒川区教育委員会の取り組みは、その先進的な事例として多くの教育機関で注目されることでしょう。教職員がより快適に業務を行えるこの環境が、教育の質向上に寄与することを期待しています。

執筆：DXマガジン編集部