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福井県坂井市は、新たに開始した「副業プロ人材活用支援事業」を通じて、地域の中小企業や観光業の経営課題解決に取り組んでいます。この取り組みは、首都圏で活躍する副業プロフェッショナルと地元事業者とのマッチングを進めるもので、特にインバウンド誘客やデジタル化を支援することを目指しています。
この事業には、坂井市内の繊維、造園、民宿業などの10事業者が参加し、それぞれの課題に応じて専門知識を持つ副業プロと連携しています。今年度は、秋以降にプラン構築や課題解決の協議が活発化し、実際に支援を受けた企業からは早速成果が報告されています。
例えば、坂井市三国町にある民宿「内湯の宿 おおとく」では、観光コンサルタントとしての経験を持つ小野秀一郎さんが訪問し、外国人観光客を呼び込むための具体的な助言を行いました。彼は、英語や中国語の案内表示を加えることや、浴室付き個室をインバウンド向けに提案するなど、集客に向けた様々なアイデアを提供しました。
また、坂井町にあるパン店「ぴんぽんぱん」では、兵庫県に住むECマーケティングの専門家とマッチングされ、全国販売を視野に入れたECサイトの立ち上げを進めています。パンの撮影やマーケティング戦略に関する詳細なアドバイスを受けながら、商品の魅力を最大限に伝えるための取り組みを展開しています。
坂井市役所は、人手不足問題や新規事業展開の難航、デジタルトランスフォーメーション(DX)の遅れといった地方の課題を解決し、企業の成長を促進するためにこの支援事業を来年度以降も継続して展開する予定です。このように、地域の資源を最大限に活用し、専門家の知見を導入することで、坂井市の経済が新たなステージへと進化し続けることを期待しています。詳しくは「坂井市役所」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部海道