慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスと株式会社スタジオスポビーが提携し、脱炭素と健康をテーマにしたプロジェクトを開始しました。この取り組みは、2024年10月21日から2025年1月25日までの約3ヶ月間、大学の教職員や学生、地域市民などを対象に実施されます。目的は、徒歩や自転車移動を通じてCO2排出を削減し、地域全体での行動変容を促進することです。

特に注目すべき点は、学生たちが考案したマイボトルやリターナブル容器を使用して、脱炭素の可視化を図る施策です。これに加え、地域活性化を目指したスタンプラリーなど、楽しみながら脱炭素活動に取り組むことができるイベントが用意されています。また、このプロジェクトは、藤沢市の「ふじさわ歩くプロジェクト」からの後援も受けており、地域全体の力を結集した取り組みとなっています。このキャンペーンの特徴として、SFCに在籍する教職員や学生の声をもとに新たな機能や企画が次々と導入されています。例えば、学内に設置された給水スポットとアプリ内のマイボトル機能を組み合わせ、マイボトル利用による脱炭素量をスコア化する仕組みが導入されました。また、リターナブル容器を利用した食事を提供するカフェで獲得できる脱炭素ポイントの新機能も11月上旬から提供されており、さらなる参加者の増加が期待されています。参加者はCO2削減量に応じてポイントを獲得し、地域事業者や企業から提供される特典と交換することができます。2024年11月23日には、特典が受け取れる「特典交換会」がSFC内で開催されます。さらに、周辺の飲食店や無人直売所に特別なQRコードが設置され、読み取ることでスタンプが集まるスタンプラリーも実施されます。これにより、参加者は思い出を作りながら脱炭素活動に取り組むことができます。

スタジオスポビーは、SFCと協力して計測された活動量や移動データの分析を行い、地域に根ざした脱炭素活動の最適化や健康活動の多様性の研究に貢献していきます。この取り組みを通じて、今後のサステナブルなコミュニティづくりに寄与し、脱炭素社会の実現に向けた道筋を示すことを目指しています。

レポート/DXマガジン編集部糸井

情報提供元: DXマガジン_テクノロジー
記事名:「 「脱炭素」を可視化する学生発のアイデアが地域を変える取り組みとは?