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株式会社ウェブギフトが実施した調査によると、東京都が進めている「婚活支援を目的としたマッチングアプリ開発」に対する認知度や期待感には、利用者の間でばらつきが見られました。
調査では、マッチングアプリ利用経験者300名を対象に、東京都のマッチングアプリに対する認知度、期待度、利用意向について尋ねました。認知度は45%で、都の取り組みについて知っている人が半数未満であることが明らかになりました(図1)。
また、アプリに対する期待感については、「少しは期待できる」との回答が最も多く、全体の58.3%が何らかの期待を寄せている一方で、41.7%は「あまり期待できない」もしくは「期待できない」と回答しました(図2)。多くの利用者が期待を持ちながらも、政策に対して疑問や不安を感じていることがわかりました。
具体的な機能として、AIによる紹介システムに対しては76%が「役立つ」と回答し、技術の進歩に期待を寄せています(図3)。また、厳重な会員登録制度についても、安全性の面で高く評価する声が多い一方で、手続きの煩雑さや情報漏洩に対する不安を感じている人も少なくありません。
一方、利用意向については、「利用したい」と回答した人は35.3%にとどまり、「利用したくない」や「どちらとも言えない」と答えた人も多く、アプリの利用には慎重な姿勢が見られました(図4)。利用したいと回答した理由には、安全性やAIの精度に期待する声が多く、一方で、民営アプリの利便性や手軽さを理由に利用を控える意見もありました。
公営アプリと民営アプリのどちらを使いたいかという質問に対しては、28%が公営アプリを選び、38%が民営アプリを選ぶ結果となりました(図5)。多くの利用者は、利用の手軽さや登録者数の多さを評価しつつ、安心感を求めて公営アプリに期待する声もあり、今後の展開に注目が集まります。
調査結果から、東京都のマッチングアプリ開発に対する期待と課題が浮き彫りになり、安全性と利便性の両立が求められることが明らかになりました。今後の課題として、手続きの簡略化やセキュリティの強化、民営アプリとの差別化が必要とされるでしょう。