「人工知能についてよく理解している」と答えた日本人はわずか41%で、30カ国中最下位。日本のAI活用に対する期待感の低さが明らかになったこの調査結果は、何を意味するのでしょうか?

日本のAI理解度、驚愕の数値

イプソス株式会社が実施したAIに関する意識調査によれば、日本人のAIに対する理解度は41%と、最下位の結果を記録しました。この調査は、世界30カ国、23,216人を対象に行われたもので、日本は29位のイタリアと9ポイントの差がついており、世界平均よりも26ポイントもの差があります。このことから、日本社会におけるAIの浸透度がいかに低いかが浮き彫りとなりました。

AIが業務にどのように影響するかを考えた場合、調査結果では「今後5年間でAIが自分の仕事の代わりを行う可能性がある」と感じる日本人は29%に留まっています。この数値は前年よりも6ポイントの減少で、仕事内容におけるAI活用への期待が次第に薄れている様子が伝わります。

「自分の仕事が良くなる」と期待する声も低調で、日本人のうち20%のみが「良くなる」と回答しています。この結果は、30カ国中29位であり、期待感の薄さが明らかになっています。

この結果についてイプソス株式会社の社長、内田俊一氏は「日本はAIの社会浸透が遅れ、ベネフィットへの期待も低い」と語りました。特に、日本人特有の完全主義が影響し、新しい技術への初動が遅れてしまうことが、この現象の一因ではないかとの見解を示しています。

これからの時代、AI技術が進化し、他国がその恩恵を享受する中で、日本も追随することが求められています。今後、どう変化していくのか注目せざるを得ません。

詳しくは「イプソス株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部

情報提供元: DXマガジン_テクノロジー
記事名:「 日本人のAI理解度、30カ国中最下位の驚きの現実!