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新潟県小千谷市が導入した「ACMS Apex」が、窓口業務を一変させました。証明書の発行時間が平均わずか3分30秒に短縮され、「書かない窓口」の実現に向けた挑戦が、どのように市民サービスを向上させたのか、その詳細に迫ります。
小千谷市は、新潟県のほぼ中央に位置し、人口はおよそ3万2千人。「泳ぐ宝石」と称される錦鯉が有名な自治体です。小千谷市では、市民サービスの新たな取り組みとして、「書かない窓口」を目指すプロジェクトをスタートさせました。来庁した市民が、窓口で書類に記入する手間が省けるようになり、業務効率の向上が期待されています。
この取り組みには、基幹業務システムと窓口支援システムのデータを連携させる必要があります。しかし、従来のシステム間ではデータフォーマットや文字コードの違いが課題とされていました。そこで登場したのが、エンタープライズ・データ連携プラットフォーム「ACMS Apex」です。このシステムは、既存のアプリケーションの機能を最大限に活かしながら、システム間のデータ連携を実現します。特に、文字コードが異なるデータ間でもスムーズに変換が行えるため、大きな進展をもたらしました。
小千谷市は、ACMS Apexの評価版でShift_JISからUnicodeへの一括変換機能を確認し、その有用性を実感しました。また、市独自の外字にも対応できる点も評価され、最終的にACMS Apexの導入が決まりました。
導入後、ACMS Apexは基幹業務システムと窓口支援システムのデータ連携を担い、住民基本台帳など重要な基幹業務システムとのデータ更新を5分ごとに行い、最新の情報を窓口で即座に反映させます。その結果、申請書と証明書の発行時間が平均3分30秒に短縮され、業務のスピードが飛躍的に向上しました。
小千谷市企画政策課の大渕室長は、「ACMS Apexに搭載されているRACCOONによって一括返還が可能となり、プロジェクトに目途を立てることができた」と述べています。これにより、今後は市民が一度の来庁で必要な手続きをすべて済ませられる新たなサービスも検討されています。
今後も小千谷市は、デジタル化を進めることで市民のニーズに応えていくことでしょう。
詳しくは「データ・アプリケーション」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部