株式会社Textradeは、StoreProが実施した「キャッシュレス決済の利用実態と、teppayへの期待・利用意向」に関する調査結果を公表しました。調査はキャッシュレス決済を月1回以上利用する20~60代の男女1,021人を対象に、2025年12月5日から8日にインターネットで行われています。キャッシュレス決済はQRコード、クレジットカード、交通系電子マネーなど多様化が進み、年代や生活シーンに応じた使い分けが一般化している様子が示されました。特に20代はQRコード決済の利用割合が約8割と高く、スマートフォンで完結する手軽さが背景にあると見られます。30~60代ではクレジットカードの利用が高い割合を占め、長年の信頼や利用習慣が根強いことがうかがえます。交通系電子マネーは全年代で約4割が利用しており、通勤や通学など日常の移動に定着しています。

QRコード決済の利用ブランドはPayPayが最多 楽天ペイ、d払いが続く

QRコード決済を普段利用している人に対し、よく使うブランドを聞いた結果、全年代でPayPayが最多となりました。次点は楽天ペイとd払いで、主要ブランドへの集中が見られます。年代差は大きくなく、30代ではau PAYがやや高い傾向があるものの、全体としては加盟店数やキャンペーンの認知といった共通要因が選択に影響していると考えられます。20代でQRコード決済の比率が高い点は、スマートフォンによる決済のしやすさが利用を後押ししている可能性を示します。こうした結果から、QRコード決済の選択は、年代の好みよりも利用環境や利便性に左右される傾向がうかがえます。普段の買い物や小口決済での使い勝手の良さが、継続利用を支えているとみられます。複数ブランドを併用する層の存在も想定され、場面に応じた使い分けが進んでいます。

クレジットカードはVisaが1位 JCB、Mastercardが続く

クレジットカードを利用している人に普段使うブランドを尋ねたところ、全年代でVisaが1位、JCBが2位、Mastercardが3位という結果でした。幅広い店舗で使える安心感や長年のブランド信頼が選択の土台になっていると考えられます。30~60代でクレジットカードの利用が高い割合を占めたことは、従来からの決済習慣が引き続き強いことを示しています。カードとQRコード決済の併用も一般化し、それぞれの強みを場面に応じて使い分ける行動が定着しています。決済基盤の広がりとともに、カードの利便性は依然として存在感を保っています。ブランドの集中傾向は、利用者が重視する汎用性と信頼性の反映といえます。安定した利用体験が、選ばれる要因として機能しています。

選定基準は「還元率」が最上位 若年層はスピード 高年層は安心を重視

普段利用するキャッシュレス決済ブランドを選ぶ際に最も重視する点は、全年代で「還元率・ポイントが貯まりやすい」が最多となりました。ポイント還元は特別な付加価値ではなく、選択の前提条件として定着していることがうかがえます。20~30代では「支払いのスピード」や「ポイントの使いやすさ」が比較的高く、日常利用の快適さが重視されています。一方で、50~60代では「利用できる店舗の多さ」や「セキュリティ」が上位となり、安心して長く使えるかどうかが重視されました。こうした結果は、年齢層ごとに価値の重心が異なることを示しています。消費者が「お得だと感じるサービス」は、PayPayが45.3%で最多、次いで楽天ペイ29.8%、d払い19.1%となりました。分かりやすい還元設計と日常での実感が、ブランド評価につながっている様子がうかがえます。

新サービスteppayの認知は約1割 操作性やお得さへの期待が先行

2026年以降に開始予定のteppayの認知は、よく知っているが4.6%、ある程度知っているが8.5%で、約1割にとどまりました。現時点では十分に浸透していない段階ですが、認知層における印象は「使いやすそう」が36.6%で最多、「還元率が高そう」31.3%、「利便性が高そう」23.1%と、操作性とお得さへの期待が先行しています。Suica・PASMOの利用は61.2%で、交通系ICが日常の移動や支払いに広く使われていることが示されました。Suica・PASMO利用者のうち、teppayを「ぜひ利用したい」16.0%、「やや利用したい」35.4%と、約半数が前向きな意向を示しています。既存の交通系ICアプリ内で使える仕組みは、利用イメージのしやすさにつながり、検討の後押しとなる可能性があります。今後は、具体的な利用シーンや既存手段との差分を明確に伝えることが、利用意向の拡大に寄与するとみられます。

詳しくは「株式会社Textrade」の公式ページまで。

情報提供元: DXマガジン_テクノロジー
記事名:「 キャッシュレスはどう使い分けられている?世代別データが示す決済の本音