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社内ドキュメント探しに終止符が打たれる予感です。株式会社ナレッジセンスは法人向けChatGPT「ChatSense」の追加学習(RAG)機能に、Google Drive連携を2025年9月中に段階提供すると発表。Drive上の最新ファイルを常時学習ソースにすることで、回答精度と運用効率が同時に向上します。
ナレッジセンスが提供する法人向けChatGPTサービス「ChatSense」は、東証プライム上場企業を含む500社以上で導入されています。今回、追加学習(RAG)機能について、Google Drive上のドキュメント・スプレッドシート・PDFなどを学習ソースとして連携する機能を、2025年9月中に追加学習機能利用中の顧客へ段階的にリリースする予定だと発表しました。対応ファイル形式はdocx、pdf、xlsx、txt、csvに加え、特定ページを指定するURLなど多様です。
連携すると、一度の設定でDrive上の最新状態に基づいた回答が常に可能になります。従来は更新ごとに手動アップロードが必要でしたが、この自動同期により運用コストが大幅に削減されます。さらに、ChatSenseのRAGでは回答時に必ず参照元を提示する仕組みを持ち、AIの幻覚(ハルシネーション)を見抜く手がかりになります。管理者による利用可否の選択や、学習ソース選定時の閲覧権限に基づく制限など、権限制御も組込まれています。
ナレッジセンスは、学習データを当該企業専用に限定し、他社の学習には利用しないと明言しています。ChatSenseは初期費用無料で最低利用期間の縛りがなく、エンタープライズからスタータープランまで提供されているため、既存のRAG利用企業から段階的にDrive連携の導入が進む見込みです。代表取締役は門脇敦司氏で、同社は「あらゆる社員の生産性向上」をミッションにサービスを展開しています。
Google Drive連携により、社内ファイルを常に最新の学習ソースにできます。運用負荷を下げつつ、参照可能な根拠を付けた回答で信頼性も向上します。
詳しくは「株式会社ナレッジセンス」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權