AI導入の加速でクラウドが爆伸び！1,000億ドル目前の世界市場を読み解く
世界のクラウド市場が驚異的な成長を続けています。最新の調査によると、2025年第2四半期の市場規模は四半期で1,000億ドルに迫り、前年同期比で25%の伸びを記録しました。この成長を牽引しているのは、生成AI（GenAI）です。この勢いを支える主要プレーヤーと、今後の市場展望を解説します。
クラウド市場、四半期で990億ドルに到達
調査会社Synergy Research Groupが発表した最新レポートによると、2025年第2四半期の世界のクラウドインフラサービス市場は、四半期支出が約990億ドルに達し、前年同期比で**25%**という高い成長率を示しました。これは2023年の成長率から大きく回復したもので、市場が再び加速していることを証明しています。
この力強い成長の最大の原動力は、生成AIの普及です。GenAIに関連するクラウドサービスが、市場全体の成長を押し上げています。
トップ3が市場の約7割を占める
市場の勢力図は依然として、大手3社が圧倒的な存在感を示しています。
- Amazon（AWS）： 市場シェア30%で首位を維持。
- Microsoft（Azure）： 市場シェア20%で2位。
- Google（GCP）： 市場シェア13%で3位。
上位3社の合計で市場全体の6割以上を占めていますが、特にMicrosoftとGoogleは、トップのAmazonよりも高い成長率を記録し、その差を詰めています。
また、上位3社に続くセカンドティアのプロバイダーの中では、AIとGPUサービスに強みを持つCoreWeave、Oracle、Databricks、Huaweiが高い成長率を見せており、特にCoreWeaveはトップランキングに食い込む勢いです。
今後5年間も20%超の成長が続く見込み
Synergy Research Groupのチーフアナリストであるジョン・ディンズデール氏は、この成長が一時的なものではないと見ています。今後5年間の年間平均成長率は20%を超えると予測しており、その背景には、GenAI特化型のクラウドサービスがさらに市場を活性化させることが挙げられます。
今回のレポートは、クラウド市場が新たな成長フェーズに入り、特に生成AIがビジネスのあらゆる分野でイノベーションを加速させていることを明確に示しています。
詳しくはSynergy Research Groupまで。
レポート/DXマガジン編集部 海道