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東京や京都だけじゃない!? ヨーロッパ5カ国で「佐賀」「秋田」「福島」など地方県が検索上位に浮上。世界の旅行者は、いま日本の“静かな魅力”に注目している。検索急増の理由と背景を探ると、観光PRのヒントが見えてきた――。
アウンコンサルティング株式会社は、ドイツ・イタリア・スウェーデン・ノルウェー・フィンランドの欧州5カ国における「日本47都道府県の年間検索トレンド」を発表しました。
最も多く検索されたのは予想通り東京、続いて大阪・京都。しかし注目すべきは、5位に秋田、6位に佐賀、7位に広島、10位に福島といった地方県が上位に入った点です。
秋田は「akitainu(秋田犬)」人気が牽引。欧州全域で夏と年末年始に検索数が集中し、自然や動物と触れ合える地域としての魅力が際立ちました。
佐賀は驚きの結果。ドイツでは検索1位に輝き、スウェーデンやノルウェーでも上位入り。検索ワードには「saga balloon festival」などが含まれ、毎年秋に開催される佐賀インターナショナルバルーンフェスタが認知拡大の鍵となっています。
広島は、戦争と平和を考える旅先としての関心が高く、教育的・文化的な観光ニーズを吸収。福島は「復興」「防災」「スキー」などの関心が合わさり、3月に検索が急増しました。震災からの歩みと学びが、世界の注目を集めています。
一方、欧州からの直行便が少ない福岡は14位に後退。交通アクセスの影響が検索数に直結することも、調査から読み取れます。
今回のデータからは、静かな日本の魅力に対する欧州からの支持が明確に浮かび上がりました。体験型観光や地域の物語性が、インバウンド促進の鍵となりそうです。
詳しくはアウンコンサルティングまで。
レポート/DXマガジン編集部 海道