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コロナ後、職場で孤独を感じた人は69.2%に達し、2025年は過去7年で最多を更新。人間関係の希薄さに「諦め」の声も上がり、83%が仕事やメンタルへの悪影響を実感──見過ごされる“気づかれない孤独”の実態と対策を徹底解剖します。
Job総研の調査によると、職場で孤独を感じた人の約35%は「人間関係が希薄だと気づいたとき」、約34%が「雑談の少なさ」を理由に挙げています。背景には、対面機会の増加にもかかわらず価値観や世代の違いが浮き彫りになり、50代・男性・主任クラスで特に顕著でした。
孤独感の中身では、「年齢・性別・価値観が違う」と感じる声が約39%、「頑張りが誰にも届かない」が32%を占め、自ら声を上げにくい“見えない溝”が存在します。結果として83%が「不安・ストレス増加」「帰属意識の低下」を実感し、66.7%は「転職検討や退職」のきっかけになったと回答。職場の生産性とエンゲージメントに深刻なダメージを与えています。
一方で、孤独軽減策として「何もしていない」が30.3%、「諦めた」が23.3%と多数派を占め、孤立する同僚にも気づかれていません。解決には、「リラックスできる場」(30.2%)や「気軽に会話できる対面スペース」(28.1%)、定期的な1on1など、意図的なコミュニケーション機会の創出が急務です。
個人が孤独に陥る前の“気づき”と、組織としての仕掛けづくり。この両輪なくして、職場の孤独は解消されません。今こそ、孤立を防ぐ構造的アプローチが求められています。
詳しくは「Job総研」まで。
レポート/DXマガジン編集部 海道