コロナ禍を経て、テレワークや柔軟な働き方が一般化したけれども、40代の会社員はどのような勤務スタイルを求めているのでしょうか。最近、法人携帯マッチングサイト「一括.jp」が行った調査によると、この40代世代の希望する働き方やその背景には、様々な心理적要因が絡んでいます。彼らが抱える希望や課題について深掘りすることで、企業にとっても価値のある情報が得られます。

調査結果によると、最も多かったのは「完全にオフィス勤務を希望する」割合で、32%を占めています。この世代は、リアルな職場環境での安心感や対面でのコミュニケーションを求める傾向にあります。一方で、ハイブリッド型や柔軟な働き方を希望する声も多く、業務内容やライフスタイルに応じた働き方が重視されています。特にテレワークとオフィス勤務の併用を考える社員が多く、単一の働き方に縛られない現実的な考え方がうかがえます。

テレワークにおける魅力としては、54%が「通勤時間や移動の負担が軽減される」と回答しており、これは多くの40代社員が感じるテレワークの最大のメリットです。自宅での作業集中やプライベートとの両立がしやすくなる点も評価されています。一方で、「上司や同僚とのコミュニケーションが取りにくくなる」と感じている人も多く、37%がこの悩みを挙げています。テレワークの導入によって生じるデメリットも現実的な問題として捉えられているのです。

企業側は、40代社員の心理的背景を理解し、安心して働ける環境を整える必要があります。「完全テレワーク」ではなく、「柔軟なハイブリッド勤務」を実現するべく、業務特性や個々の生活に合わせた勤務形態の構築が重要です。また、コミュニケーション不足やITリテラシーの差異、健康管理への取り組みなど、現場のリアルな声を反映した支援体制を整えることが不可欠です。

今回の調査から、40代社員が求める働き方には「通勤の負担は嫌だが、出社の安心感を重視する」という相反する心理があることが明らかになりました。企業は、働き方改革を進める中で、この世代の特性を理解し、柔軟な働き方を提供することで、社員のモチベーション向上や生産性の向上を図らなければなりません。

詳しくは「株式会社eclore」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部小松

情報提供元: DXマガジン_テクノロジー
記事名:「 通勤は嫌でも「出社派」が多数!40代100人が選んだ最適な働き方の条件