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リコール報道が相次ぐ中、自動車を購入予定の消費者はどんな気持ちを抱えているのでしょうか?信頼の絆が試される今、消費者が求める情報とは?最新の調査結果が明らかにします。
近年、自動車業界では数十万台規模のリコールが相次いでいます。NSSスマートコンサルティング株式会社が実施した調査では、20〜60代の車購入者1,002人が対象となり、8割以上が「車の品質や安全性が担保されている」と答えました。しかし、リコール報道が広がると、41.2%が「自分の車も該当するのでは」懸念するなど、信頼が揺らぐ実態が浮き彫りとなりました。
調査によると、29.5%は「様子を見たい」とし、15.4%は「他の条件次第で判断」と慎重な姿勢を見せています。これは一時的なブランド毀損にとどまらず、消費者がその企業の車を購入する意欲にも長期的な影響を及ぼす危険性を示しています。
消費者が特に重視しているのは「品質管理と工程保証」。63.2%がこの点を最も重要視しており、製造プロセスへの信頼が求められています。不具合が発生するリスクを未然に防ぐことが、消費者の信頼を築く鍵となっています。また、53.9%がリコール時の過去の対応が公開されることに安心感を得ると回答しており、良質な情報開示が求められています。
調査によると、9割以上の消費者が「見えない部品の品質も信頼できる状態であってほしい」と考えています。これは、自動車が命を預ける存在であるため、すべての部品に対して高い信頼を抱きたいという意識から来ています。部品の品質管理に関する情報提供も重要で、認証や対応フローに対する透明性が求められています。
現代の複雑な車の構造に対し、消費者は依然として高い水準の品質を期待しています。リコール情報が広がる中で、正確な情報開示と信頼性のある品質管理が消費者の不安を取り除くカギです。消費者の信頼を得るために、自動車メーカーは製品の設計だけでなく、そのプロセスに対しても透明性を持つことが重要です。
詳しくは「NSSスマートコンサルティング株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部